社会人イベサーで毎回必ずと言っていいほど耳にする悩み
「彼氏が女々しくて…」
はじめてこれを聞いたのは、もう5年以上前のバーベキューイベントのことだった。参加者の女性が、焼きそばをひたすら炒めながらぽつりと言ったんだよね。「LINEの返信が1時間遅れただけで、翌日まで無視されたんですよ」って。笑っていたけど、目は全然笑ってなかった。
その後もイベントを重ねるうち、似たような話が積み重なっていった。女性側の「疲れた」という声、男性側の「なんで嫌われるのかわからない」という戸惑い。両方を見てきたからこそ、どちらの気持ちも少しはわかる気がしている。
女々しい男の恋愛あるある、まず全部並べてみる
イベントで出会った参加者から聞いた話をもとに、実際によく見聞きするパターンをざっと挙げていく。
連絡編
既読をつけた瞬間にもう次のLINEが来る。返信の速さで愛情を測ろうとするタイプに多いんだよね。「今何してた?」「もしかして俺のこと嫌い?」と、返信が少し遅れただけでこれがくる。受け取る側のスマホが、もはや心拍数モニターみたいになってるじゃん。
嫉妬・束縛編
男友達の名前が出た瞬間に空気が変わる。顔には出てないつもりらしいけど、口数が減って、返事が短くなって、あとから「あの人のことが気になるんでしょ」と蒸し返される。正直言って、これが一番しんどいって声が多かった。
喧嘩・拗ね編
少し言い方がきつくなると、すぐ黙りこむ。「怒ってない」と言いながら明らかに怒ってる。あれって、怒ってる自分を認めたくないのか、それとも相手に察してほしいのか…どっちなんだろうなぁ。
承認欲求編
「俺ってどう思う?」が多い。デートのたびに自分への評価を求めてくる。最初は可愛いと思えても、毎回だと彼女がカウンセラーになった気分になってくるよねぇ。
過去の話を蒸し返す編
一度許したはずのことを、何かあるたびに引っ張り出してくる。「あの時も〇〇だったじゃないか」という言葉が出てくるたびに、頭の中で「まだそれ持ってたの…」って声が響く。
なぜ、こんな行動が生まれるのか
女々しいと言われる行動の多くは、根っこに不安がある。
愛着理論という概念がある。幼少期に親との関係で安心感を十分に得られなかった場合、大人になってからも「この人は自分を見捨てないか」という恐怖が対人関係に滲み出てくるとされている。恋人に対して過剰な確認行動をとるのも、束縛するのも、拗ねるのも、突き詰めると「見捨てられたくない」という一点に集約されることが多い。
これは弱さというより、ある種の学習された防衛反応なんだよね。
イベントで知り合ったKさん(30代・会社員)は、付き合うたびに同じパターンを繰り返していると話してくれた。「最初の1ヶ月は普通なんですけど、好きになればなるほど不安になって…気づいたら束縛してて、フラれてるんです」。その時の彼の顔、なんとも言えない表情だった。苦しいとか悲しいとかじゃなくて、ただただ自分に呆れてる、みたいな。
女性側の「疲れた」の正体
女々しい彼氏に疲れたとき、女性が本当に嫌なのは何か。
実は、行動そのものよりも「感情を管理させられること」が消耗の原因になっていることが多い。
彼が不安そうにしているとフォローしなきゃいけない。拗ねていたら機嫌を直さなきゃいけない。黙ってたら理由を聞かなきゃいけない。その積み重ねで、恋人じゃなくて保護者みたいな気分になってくる、という声が本当に多かった。
「気を使うのが恋愛だと思ってたんですけど、これって気を使いすぎですよね」と話してくれたMさん(20代後半・看護師)の言葉は、じんわりと胸に残ったんだよなぁ。気を使う恋愛と、気を使わされる恋愛は、似てるようで全然違う。
「でも別れたくはない」という葛藤
ここが一番複雑な部分でもある。
女々しい彼氏に困っている女性のほとんどが、「別れたい」ではなく「変わってほしい」と思っている。それはつまり、その人のことを好きだということだし、関係を続けたいということでもある。
ただ、変えようとして変わった人を、正直あまり見たことがない。「変わって」と言われて表面上は変わっても、根本の不安がなくならない限り、形を変えてまた出てくる。それがリアルなところじゃん。
だから、変えようとするより、彼自身が「このままじゃまずい」と気づくかどうかが分岐点になる。
男性側へ。女々しいと言われた経験があるなら
「女々しい」と言葉にされると、だいたいショックを受ける。でも、そのショックを怒りや開き直りに変換してしまうと、何も変わらないんだよね。
まず直視してほしいのは、自分の不安の根っこだ。
誰かを好きになると不安になる。連絡が来ないと焦る。褒められないと自信が揺らぐ。それ自体は別に異常じゃない。問題は、その不安を恋人に解消してもらおうとすること。人は他人の不安を埋め続けることができないし、それを求め続けると相手が疲弊していく。
イベントで知り合ったTさん(30代前半)は、2回振られたあとに自分で心療内科に行ったと話してくれた。「彼女じゃなくて、自分の問題だったんだなって気づいた」と、少し照れくさそうに言ってたんだよね。診断がどうこうではなく、専門家に話を聞いてもらうことで、自分の行動パターンに名前がついた感じがしたと。
名前がつくって、思ったより大事なことだよ。「俺ってなんでこうなんだろう」がずっとモヤモヤしてる状態より、「ああ、これが原因か」とわかった時の方が、ずっと前に進みやすくなる。
具体的に変えるなら、何から始まるか
ひとつ言えるとしたら、感情の責任を自分で持つことだと思う。
不安になった時、それをLINEに乗せて送ることを少し止めてみる。「返信が来ない=嫌われた」という方程式が自分の中で動いていることに気づく。気づいた時点で、半分は変わってる。
あと、自分が承認欲求を強く持っていることに気づいたなら、それを恋人以外で満たす仕組みを作る。仕事でも、趣味でも、友人関係でも。恋人に全部背負わせようとすると、重さで関係が沈んでいく。
Tさんはそれを「重心を恋人から自分に戻す感じ」と表現してたんだよね。うまいこと言うな、と思ったんだけど、これが一番近い感覚かもしれない。
女々しさと、感情の豊かさは別物
誤解してほしくないのは、感情を持つことや、弱さを見せることが悪いわけじゃないということだ。
泣ける男性も、不安を言葉にできる男性も、それ自体は何も問題ない。問題になるのは、感情の処理や管理を相手任せにすることだから。
「俺って感情豊かなんだよね」と言いながら、感情の後始末を相手に押しつけているなら、それは感情豊かではなく、感情的なだけだよねぇ。
自分の気持ちを言語化できて、相手を傷つけずに伝えられて、折り合いをつけられる。そこまでセットになって、はじめて「感情を扱える人」になる。大人になんなきゃね!

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