MENU

近づくと距離を取られる女性の心理と嫌われず縮める方法

社会人の交流会で、こんな場面に出くわした。

二次会のテーブルで、男性がひとりの女性とずっと話していた。会話は弾んでいたし、笑い声も自然。いい感じだね、と周りも思っていた。なのに、次の回で会ったとき、彼女のほうがスッと半歩引くように席を選んだ。彼が近づくと、なんとなく視線が外れる。本人も気づいていたみたいで、休憩中にぼそっと漏らしていた。え、おれ何かやらかした?

近づこうとした瞬間に、相手の温度がふっと下がる。嫌われたのか、ただ照れているだけなのか、望みはあるのか、自分はこのあとどう動けばいいのか。交流イベントを開いていると、この距離の話に必ずぶつかる。だから現場で見てきたものを書いておく。

目次

引かれた、と感じても拒絶とは限らない

まず外したい思い込みがある。引かれた、だから脈なし。その等式は、現場で何度も外れてきた。

以前、別の参加者の女性が打ち明けてくれた。気になる男性がいたのに、その人が来る回はわざと少し離れた席に座っていた、と。理由を聞いたら、近くにいると自分の挙動が変になるのが怖かったらしい。好きだからこそ、平気なふりができない。だから距離で守る。彼女は笑いながら、(バレてないよね?)って顔をしていた。たぶんバレてたけど(笑)

珍しい話じゃない。好意があると、人は逆に体を引く。何度も顔を合わせるほど好感が育つ、単純接触効果と呼ばれる現象がある一方で、慣れていない相手にいきなり踏み込まれると、防御のほうが先に出てしまう。自分の周りの、入られたくない範囲。そこにまだ心を許していない人が入ると、反射で体が逃げる。嫌悪じゃない。緊張だ。

照れ。自信のなさ。真剣だからこその慎重さ。距離の理由が好意の側にあること、わりとあるんだよね。

ただ、ほんとうに引かれている場合もある

とはいえ、全部を好き避けで片づけるのは危ない。都合のいい解釈は、たいてい当たらないからね。

脈のない距離も、現場にはふつうにある。恋愛の対象として見ていない相手から好意の気配を感じたとき、女性はやんわり間合いを広げる。予定を聞いても、はっきりした返事が返ってこない。LINEの返信が、だんだん短くなっていく。会話のときは感じよくても、二人になる流れは器用に避ける。重いと感じさせてしまったあと、というのも少なくない。

気づくのが遅れた人もいた。脈ありだと思い込んで距離を詰め続けて、ある日きっぱり線を引かれた。後から振り返ると、サインはずっと出ていたらしい。予定はいつもふんわり流されていたし、二人で会う話だけ、なぜか前に進まなかった。見たいものだけ見ていた、ということ。

しんどいのはここ。好意ゆえの距離と、拒絶の距離は、表面の行動がよく似ている。どっちも、近づくと離れる。だから見ている側は、希望と諦めの間で揺れて、夜中にひとりで反芻する羽目になる。はぁ…って、ため息のひとつも出るやつ。

好意の距離か、拒絶の距離か。見分けの目印

行動そのものより、引いたあとに何が残るかを見るといい。

好意側は、引くのに痕跡が残る。席は離れても、目はこっちを追っている。直接話すと固まるのに、グループのLINEには反応がある。素っ気なくしたはずなのに、連絡は途切れない。

わかりやすかったのが、ある回の女性。みんなといるときは普通なのに、好きな男性が話しかけると、声が一段小さくなって、目線が泳ぐ。傍から見ると避けているようにしか見えない。なのに彼が席を立つと、ちらっと目で追っている。あの落差。嫌いとは真逆の合図だった。

拒絶側は、もっと均一。誰に対しても同じ温度で、自分にだけ態度が変わる瞬間がない。質問が返ってこない。予定の話は、必ずふわっと濁される。連絡しても、会話が続くというより、終わらせにくる。

場面によって出方も少し変わる。職場なら、まわりの目を気にして距離を取る人もいるし、マッチングアプリだと、返信の速さより中身の温度を見たほうがいい。友人関係から始まった相手なら、今の心地よさを壊したくなくて引く、なんてことも起きる。

逆に、扉が開きかけているサインもある。向こうから近況を聞いてくる。前に話した小さなことを覚えている。会話の途中で、体がこちらへ少し向く。こういう瞬間が増えてきたら、半歩だけ踏み込んでいいタイミング。相手のほうが先に距離を縮め始めているのに、こっちが遠慮しすぎて固まる、というすれ違いも、現場ではよく見るからね。

ひとつだけ言えるのは、一回の出来事で決めないこと。一度の素っ気なさは、その日のコンディションかもしれない。仕事で疲れていただけ、なんてことも。何度かの積み重ねで、ようやく傾向が見えてくる。焦って白黒つけたくなる気持ちは、すごくわかるんだけどさ。

引かれた直後に、やらかしがちなこと

いちばん多い失敗が、追撃。さっきの交流会の彼が、まさにそれだった。気まずさを埋めたくて、別れたあとに長いLINEを立て続けに送った。既読はつくのに、返事は短くなる一方。焦って、また送る。完全に悪循環でやってしまったと気づいたときには、相手の温度はもう、戻りにくいところまで冷えていた。

不安なときほど、人は距離を詰めて確かめたくなる。でも、引いている相手にとって、その圧こそ、何より欲しくないもの。追えば追うほど逃げていく。

詰め寄って失敗した人もいた。どうして避けるの、何かした?って、まっすぐ理由を聞いてしまった。悪気はない。確かめたかっただけ。なのに相手は、答えを迫られた瞬間に、もっと固くなった。問い詰めは、相手を被告人席に座らせるようなもの。優しさのつもりが、圧になる。これ、けっこうやりがちでさ。

不機嫌な空気で察してもらおうとするのも、根は同じ。あなたといると気を使う、という記憶を相手に残してしまう。引かれて、さらに詰める。これがいちばん効かない組み合わせなんだよなぁ。

一度、こちらが引いてみる

逆説的だけど、引かれたら、いったん自分も引く。これが効く場面は、本当に多い。

詰める手を止めると、相手の警戒がゆるむ。圧の消えた空間に、ふいに余白が生まれる。その隙間ができて初めて、相手は自分から近づける。安全だと感じた相手にしか、人は心を開かないから。まずは安全な存在に戻ることが先になる。

引くというのは、関係を切ることじゃない。連絡を断って駆け引きするのとも違う。会えば感じよく話すけれど、こちらから過剰には追わない。その温度をただ保つだけ。あの彼も、一度すべての連絡を止めて、次に会ったときは普通に挨拶しただけにとどめた。返事を急かさない日が続いて、ある時、向こうから今度のイベント行きますか?ってLINEが来た。たったそれだけ。でも、そこから潮目が変わった。

焦りは、空気で伝わってしまう

厄介なのが、こちらの不安は、けっこう漏れているということ。

引かれたかも、と思った瞬間から、頭の中は相手の一挙一動でいっぱいになる。返信の速さを何度も確かめて、送った文章を読み返して、嫌われていない証拠を探す。隠しているつもりでも、その焦りは、文面の温度や、会ったときの目つきに、にじみ出る。人は、相手の余裕のなさを、驚くほど敏感に感じ取るから。

うちのイベントでも、差ははっきり出る。自分の時間をちゃんと持っていて、この恋がすべてじゃない、という顔をしている人の周りには、自然と人が寄っていた。逆に、お願いだから嫌わないで、という空気をまとった人からは、相手がそっと離れていく。切ないけど、何度も見た光景さ。

縮める技術の半分は、相手をどう動かすかじゃない。自分の心を、どう落ち着かせるか。そっちにある。気になる人の前でも、ちゃんと自分の生活がある。その余白が、地味に効くんだ。

縮めるなら、小さく、何度も

距離は、一気に詰めると壊れる。少しずつ、何度も触れるほうが残る。

うまくいっていた人たちに共通していたこと。接触の回数を増やして、一回ずつは軽くしていた。長文を一通送るより、短いやり取りを何度か。一時間べったり話すより、五分の会話を別々の日に重ねる。会うたびに少しだけ言葉を交わして、満たしきる手前で切り上げる。物足りないくらいで終わるから、次が楽しみになる。

女性側の声も、ヒントになる。ある参加者が、ある男性を好きになった理由を話してくれたことがあった。押してこなかったから、だって。会うたびに少しだけ話して、すっと帰る。物足りないのに、嫌な感じがしない。その引き際の軽さに、いつの間にか目で探すようになっていた、と。追われるより、ちょうどよく放っておかれるほうが、人は気になるものらしい。

実際にうまくやっていた男性のやり方は、拍子抜けするほど淡々としていた。会のあと、お疲れさまでした、楽しかったです、くらいの短い一通。それも毎回じゃない。次に会ったら、前回ふと出た話題を、さらっと拾う。覚えててくれたんだ、という小さな驚きが、相手の警戒をほどいていく。派手な誘いも、長い告白もない。気づいたら、向こうが隣に座るようになっていた。

ここで効いているのが、さっきの単純接触。顔を合わせる回数が増えるうちに、警戒が薄れて好感へ変わっていく。条件はひとつ、相手のペースを越えないこと。向こうが一歩来たら、こちらも一歩。来ていないのに二歩進むと、また引かれる。歩幅を合わせる感覚に近い。

好意は、出しすぎない。全部見せると、相手は受け止めきれずに後ずさる。小出しにして、ちょっと気になる、くらいの濃さを保つ。ぐいぐい行きたくなる衝動を、ぐっとこらえる。この我慢ができる人が、結局うまくいっていた。地味な力だけどね。

物理的な距離と、心の距離は、別もの

見落とされがちなんだけど、席が近いことと、心を許していることは、まるで別の話。

すぐ隣に座っても、心はぴたっと閉じたままの人がいる。逆に、いつも少し離れた場所にいるのに、LINEでは素を見せてくれる人もいる。距離を縮めるという言葉に引っ張られて、物理的にそばへ行くことばかり考えると、肝心の心のほうを置き去りにしてしまう。

近づくべきは、体の位置より、安心の度合い。この人の前では取り繕わなくていい。そう思ってもらえたとき、物理的な距離は、相手の側から縮まってくるよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次