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婚活パーティーで前と同じ人に再会、気まずさの正体と対処法

受付を済ませて会場に一歩入った瞬間、彼女の足がぴたっと止まった。奥のドリンクコーナーに、見覚えのある横顔。3秒くらいフリーズして、それからスッと視線を床に落とす。うちのサークルでイベントを回していると、この一連の動き、ほんとに何度も見るんだよね。

婚活でも街コンでも恋活でも、前に会った人とまたバッタリって、地味に効くやつ。相手が何かしたわけじゃない。ろくに話したこともなかったりする。なのに、なぜかこっちが落ち着かない。この気まずさ、正体を突き止めないまま毎回やり過ごしてる人が、めちゃくちゃ多い。

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同じ人に会うのは、確率のいたずら

同じ顔にまた会うのは、あなたの運が悪いからでも、失敗を重ねてきたからでもない。単純に、母集団が狭いだけなの。

うちが回している20代後半から30代向けの回だと、リピーターの割合はけっこう高め。半年で3回も4回も顔を出す人は珍しくないし、会場だって駅前の同じビルにぎゅっと集中しがち。年齢の条件も価格帯も似た人が、似た週末に、似た場所へ集まってくる。そりゃ、顔はかぶるって(笑)。

つまり再会は、あなたを狙い撃ちした不運なんかじゃなくて、ただの算数。むしろ同じ顔が見えるってことは、その界隈がちゃんと動いてる証拠でもある。ここを勘違いしたまま(また同じ人だ、私ってダメだな)まで一気に飛んじゃう人がいるけど、その飛躍は今日で手放してよさそうだよ。

まず、振る舞いの話から

とはいえ、算数だと分かってても、目の前は気まずい。ここは実践の話をするね。

現場で見てきた結論はシンプルで、軽い会釈がいちばん平和。ガン無視でも、フルで話しかけるでもなく、ふわっと目礼して通り過ぎるくらいがちょうどいい。前回ちょっと喋った相手なら、お久しぶりですねって一言だけ置いて、あとは自然に次のテーブルへ流れればそれでOK。

26歳の女性の話。前回、連絡先まで交換したのに自然消滅した相手と、まさかの再会。最初は目も合わせられなくて、ガチガチ(泣)。でも彼女、意を決して先に、また会っちゃいましたね、って軽く笑いかけたのね。そしたら相手も、ほんとですね、って笑い返して、張りつめてた空気がふっとほどけた。先に触れたもん勝ち、っていうのは本当にあるよ。

逆のパターンもよく見る。露骨に避けた人は、まあバレる。避けられた側は、え、なんか嫌われた?ってザワつくし、会場全体がなんとなくギクシャクしはじめる。回避って、優しさのつもりで、いちばん気まずさを引き延ばす手だったりするんだよね。あと、席替えがあるなら焦らず流れに任せて大丈夫。隣を必死で避けようとするほど、その挙動、周りに伝わっちゃうから。トイレやドリンクを取りに立つタイミングをずらすだけでも、無理なく距離は取れる。

気まずさの正体は、相手じゃない

あの気まずさ、じっくり観察すると、実は相手そのものに向いてないんだ。

同じ人がそこに立ってるって、お互いまだ決まってないっていう事実の、裏返しでしょ。相手の顔を見た瞬間に胸へ浮かぶのは、相手への好き嫌いじゃなくて、私、まだここにいるんだっていう自分の現在地。鏡をいきなり突きつけられる感覚に近い。だから気まずい。相手は、ほんとに何も悪くないの。

心理の分野に、社会的比較っていう考え方がある。人は無意識のうちに、自分と近い立場の他人を並べて、自分の位置を測ってしまうっていう話。婚活の場は、その比較がむき出しになりやすい空間なんだよね。同じ人イコール、同じ立場の証人。見た瞬間にチクッとくるのは、相手が刺してるんじゃなくて、自分で自分の現在地を確認して痛がってる、ってこと。この構造が腑に落ちると、気まずさの温度がちょっと下がるはず。

常連と思われたくない、その奥にあるもの

相談されるランキングでいうと、これも上位。何回も来てるの、バレたくないんです、ってやつ。

4回目の参加だった30代前半の男性が、受付でぼそっと漏らしてた。顔、覚えられてたら終わりですよね、って。いや、終わらないって(笑)。でも彼がこわがってたのは、常連っていう事実そのものじゃなかった。決まらない人っていうレッテルを、この数十人の閉じた世界の中で貼られること。そこが本丸だったんだよね。

会場って、ふしぎと社会が凝縮して見える。実際より評価が大きく感じられて、(あの人また来てる)って思われてる気がして、勝手に肩身が狭くなる。でも冷静に見渡すと、他の参加者もみんな、自分のことで頭がいっぱい。人の参加回数を丁寧にカウントしてる余裕なんて、誰にもないさ。あなたが気にしてるほど、周りはあなたを見てない。ちょっと寂しいけど、この場面ではむしろ救いになると思う。

本当は、選ばれない自分がこわい

もっと奥、いちばん深いところに手を伸ばすと、たぶんこれ。

目の前の一人が気まずいんじゃない。選ばれてこなかった自分の記憶が積み重なってて、その一人をきっかけに、ぶわっと噴き出してくる。同じ顔を見るたびに、(あれから何ひとつ変わってない)って現実を、否応なく見せられる。はぁ…って、ため息のひとつも出るよね。分かるよ、その感じ。

ただ、ここで現場からひとつだけ言わせてほしい。何回来ても決まらない人と、するっと決まっていく人の差は、参加回数じゃなかった。ほんの小さな振る舞いの癖だったり、条件のドアを少しだけ広く開けられるかどうかだったり、そういう細部の話なの。決まらないのは、あなたの価値が低いからじゃなくて、まだ噛み合う相手と場所に出会えてないだけ。似てるようで、この二つは全然ちがう。前者だと自分を責めるループに沈んでいくけど、後者なら、次の場所を選び直すだけの話に変わる。この一歩の距離、けっこう大きいんだよね。

気まずい相手が、実は気になってるパターン

意外と見落とされがちなやつ。何度も同じ人を目で追ってしまう、妙に意識してしまう。それ、気まずさの皮をかぶった好意、ってこともあるんだよね。

うちのイベントで、3回連続で会場がかぶった二人がいた。最初はお互い、またこの人か、って感じで距離を取ってたのに、4回目でとうとう話して、そのまま付き合った。あのとき避けてた緊張の半分は、たぶん好意だったよね、って本人たちも後になって笑ってたっけ。

これ、体の反応がよく似てるせいでもある。心臓が跳ねて、目をそらして、うまく言葉が出てこない。緊張と胸のときめきって、内側から見ると案外そっくりで、脳がどっちなのか判定しきれてないことがあるんだ。だから、やたら避けたくなる相手ほど、一回だけちゃんと顔を上げて向き合ってみる価値がある。避け続けた先に後悔だけが残るのは、さすがにもったいないっしょ。

それでも、しんどい日は休んでいい

そうは言っても、毎回この気まずさと組み合ってから通うのは、普通にくたびれる。

同じ顔ぶれに会うのがつらくなってきたら、会場をまるっと変えるのも、少人数制や趣味でつながる集まりに切り替えるのも、全然あり。母集団が入れ替われば、かぶる顔も自然と入れ替わっていく。同じ場所で消耗し続ける義理なんて、どこにもないよ。婚活疲れって、根性が足りないんじゃなくて、単に休憩のサインが点滅してるだけのことも多いから。

受付で足を止めたあの女性、結局その日は軽い会釈だけ済ませて、別の人と楽しそうに喋って帰っていった。気まずかったはずの相手のことは、帰る頃にはもうケロッと忘れてたっぽい。今日あなたがドキッとしたその人も、たぶん同じくらい気まずくて、そして同じくらいあっさり忘れる。それくらいの重さなんだって思えたら、次に会場のドアを開けるときの足取りは、ちょっとだけ軽くなるはずだよ。

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