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モテないのに理想が高い女性が恋愛でつまずく本当の理由

会場の隅っこで、ワイングラスを持ったまま固まっている女性がいたの。 アパレル勤務、笑うと目がなくなるタイプの子。その日のイベントは三十人ほど。 男性の頭数も、ちゃんと揃ってた。 なのに彼女、誰とも深く話さないまま、そっと帰ろうとしていて。

いい人いませんでした?と声をかけたら、少し困った顔でこぼしたんだよね。 みんな悪くはないんですけど、なんか違うんですよね、って。

なんか違う。 イベントを重ねるほど、この一言を聞く回数が増えていく。私、理想が高すぎるのかなあ…

目次

その理想、好み?それとも盾?

条件をずらっと並べる人ほど、じつは誰とも近づかずに済んでたりする。 身長も年収も価値観も、全部そろう人なんてまず現れない。 現れないなら、本気で好きになって振られる痛みも、味わわずに済むわけで。

心理の世界には、防衛機制と呼ばれる働きがある。 傷つきそうな場面で、心が勝手にガードを上げる仕組みのこと。 高すぎる基準が、その盾になっていることがあるの。 これ、弱さじゃないよ。ちゃんと過去に傷ついた証拠なんだと思う。

忘れられない場面がある。 開始五分で会場を見回して、男性を上から下まで採点していく女性。 この人はナシ、あの人も違う、と秒で切っていく。うわ、めっちゃジャッジしてる…なのに二次会で酔ったとき、ぽろっとこぼしたの。 本気で好きになって、また駄目だったら、立ち直れない気がして、って。 あの採点は、近づかないための儀式だったんだ。

下げるって、自分を裏切るみたいで無理

理想を下げなよ。 善意で放たれるこの言葉が、なんであんなに刺さらないのか。 本人からすると、下げることが自分を安売りすることに聞こえてるからなの。

好きなものを、好きと言えなくなる。 納得できない相手に、笑顔で合わせにいく。 それ、妥協っていうより、自分を裏切る感覚に近い。 だから頑なになるの。 プライドが高いんじゃなくて、自分を守るのに必死なだけ、というか。

独りは怖い、でも妥協して後悔するのも怖い

理想が高い女性の多くが、二つの恐怖に挟まれて動けなくなってる。 このまま独りで年を重ねるのが怖い。 かといって、納得しない相手と一生を過ごして後悔するのも怖い。 前に進んでも、留まっても、どっちも損に見える。 で、足が止まる。 はぁ…と、深いため息が出る夜が続く。 迷ってるんじゃなくて、板挟みで凍りついてるだけ、だったりするの。

周りが次々結婚していく、あの焦り

SNSを開けば、友達の結婚報告。 式の写真、指輪、幸せそうな二人。 おめでとう、って送りながら、胸の奥がちりっと痛む。 私だけ、置いていかれてる気がしてさ。

この焦りが、じつは理想をさらに硬くするの。 今さら妥協して結婚した、なんて思われたくない。 あの子より、ちゃんとした人じゃなきゃ恥ずかしい。 そんなプライドが、選択肢をきゅっと締めつける。

親友の結婚式の帰りに号泣した、って話してくれた女性がいた。 悔しいのか寂しいのか、自分でもわからなくて…って。 比べなくていい、なんて言葉じゃ、その夜は救われないよね。 焦りは、あなたが幸せを本気で願ってる裏返し、でもあるの。

ほんとうは、ちゃんと必要とされたいだけ

強がってる人ほど、奥では逆のことを願ってる。 誰かにちゃんと選ばれて、必要とされたい。 なのに、それを口にするのが、こわい。 求めてると知られた瞬間、負けた気がするからさ。

受付でずっとツンとしてた女性がいた。 私は別に、彼氏がほしいわけじゃないので、って第一声(笑)。 それが帰り際、ぼそっと。 ほんとは、誰かに大事にされてみたいだけなんですけどね、って。 その一言に、その人の全部が詰まってた気がしたの。

選んでる、は寂しいの言い換えかもしれない

私は選んでるだけ。 この言葉、口にするとちょっとラクになるの、わかる? 選ばれない、より、選り好みしてる私、のほうがずっと耐えやすいから。

会のあとの帰り道、ある女性がこぼしたんだよね。 選んでるって言ってれば、寂しくないふりができるんです、って。 選り好みは、孤独をきれいに包む包装紙みたいなもの。 中身は、ただ誰かとちゃんと繋がりたいだけ、だったりする。

じゃあ、なんでここまで理想が高くなったんだろう。 そこを掘らないと、同じところをぐるぐる回るだけになるからね。 現場での観察と、恋愛心理の知見を重ねて、見ていくよ。

自信がある人も、ない人も、理想は上がる

これ、意外がられるんだけど自分に自信がある女性は、釣り合う相手を求めて基準が上がる。 自信がない女性は、すごい人と付き合って自分を底上げしたくて、やっぱり高くなる。 入り口は真逆なのに、行き着く先は同じ高い理想。 だから理想が高い人イコール自信家、と決めつけるのは乱暴なんだよね。

恋の経験が少ないと、物語が先生になる

現実の恋を積んでいないと、基準はどこから来るか。 ドラマ、少女漫画、映画。 物語のヒーローが、いつのまにかお手本になっていく。 あの完璧な彼が現実にいる、と信じてるわけじゃない。 でも、私の相手だけは特別、という感覚がなかなか抜けないの。

減点方式のクセが、いい人を静かに消す

現場でいちばんよく見るのが、これ。 出会った瞬間から、相手のマイナスを探し始める見方。 背は高いけど話がつまらない、優しいけど頼りない。 気づけば全員、どこかで減点されて視界から消えていく。 満点を待ってると、点を足していく楽しさを丸ごと逃すの。

うちのイベントで結ばれた女性は、ここを切り替えた人だった。 最初はいつもの調子で減点マシンだったのに(笑)。 あるとき、この人のいいところを三つ見つけてから判断する、って決めたらしい。 そしたら今まで見えなかった相手の良さが、じわっと立ち上がってきたって。 半年後、その相手と付き合ってたのには、こっちが驚いたよ!

完璧を求める人ほど、自分にも甘くない

満点じゃないと落ち着かない性格。 それ、相手選びにもそのまま出るの。 顔はいいのに学歴が、収入はあるのに背が、って。 一つ欠けただけで、候補から静かに外してしまう。 完璧な人間なんて、鏡の中にもいないのにね。

現場で気づいたことがある。 人に厳しい人ほど、自分にはもっと厳しい。 相手を許せないんじゃなくて、自分を許せてないだけ、というか。 そこがふっとゆるむと、相手の欠けも気にならなくなってくる。 自分に優しくなれた人から、恋がまわりはじめるの。

過去の傷が、無意識のテストを仕掛ける

前の恋で、ひどい裏切られ方をした人ほど、次で基準が跳ね上がる。 もう二度と、あんな思いはしたくない。 その願いが、相手へ高すぎるハードルを課してしまうの。 心理でいう愛着スタイルとも、地続きの話。 近づきたいのに、近づかれると怖くて、つい壁を作る。 矛盾してるようで、傷ついた人にはすごく自然な反応なんだよね。

元カレの浮気を、ずっと引きずってた参加者がいた。 新しく出会う男性を、まず疑うところから入っちゃう。 この人もどうせ、っていう心の声が、だだ漏れ。 優しくされるほど、裏があるはずと身構えてしまう。 理想が高いというより、もう傷つきたくない、が本音だったの。

自然な出会いにこだわって、扉を自分で狭める

いい出会いは、自然に降ってくるもの。 そう信じてる人、けっこう多い。 アプリもイベントも、なんだか作為的で気が進まない、って。 その気持ち、わからなくはないよ。 ただ、運命を待ってるあいだにも、時間だけは進んでいく。

紹介もアプリも全部断って、自然な出会いだけを待ってた子がいた。 なのに毎日は、家と職場の往復だけ(笑)。 出会いの母数がほぼゼロなのに、理想だけは映画級。 これじゃ、めぐり逢えるわけがないよねぇ、と内心思ってた。 彼女が変わったのは、出会いの入り口を増やしてから。 場数が増えると、人を見る目にも余裕が生まれてくるの。

もっといい人がいるはず、という青い鳥

すぐそばの幸せに気づかず、遠くの理想を追いかけ続ける。 心理では、青い鳥症候群という呼び方をする。 次はもっといい出会いがあるかも、という期待。 それが、目の前のちゃんとした縁を素通りさせるの。 気づいたときには、あの人もう他の子と、が起きてる。

恋愛心理の研究でも、面白い傾向が知られてる。 多くのカップルは、理想を完璧に満たす相手を選んで始まったわけじゃない。 最初はピンとこなかった相手と過ごすうちに、情が深まって幸せになっていく。 そういう始まり方が、じつはかなり多いらしいの。 理想の人を待ち続けるより、好感の持てる人と動き出したほうが、幸せに近い。

繰り返し会う相手ほど、好感が育つ傾向も実験で示されてる。 単純接触効果と呼ばれるもの。 初対面でビビっとこなくても、三回、四回と顔を合わせるうちに、印象は変わる。 一度きりの品定めで切ると、この効果が働く前に終わっちゃう。 同じ会に何度も来てくれた人ほど、恋が芽吹きやすかったのは、たぶんこれ。

条件の奥にある本音を、翻訳してみる

年収が高い人がいい。 その言葉、そのまま受け取らなくていいの。 奥をのぞくと、ほしいのはお金そのものじゃなかったりする。 将来の不安を、一緒に背負ってくれる安心。 それが、年収っていう分かりやすい形になってるだけ。

高収入にこだわってた女性が、あるとき気づいた。 実家がずっとお金で揉めてたから、安定がほしかったんだ、って。 条件を、感情の言葉に置き換えてみたの。 そしたら年収は平均でも、堅実で穏やかな男性が、急に輝いて見えてきた。 それからしばらくして、二人はいい関係になっていったよ。

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