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犬系男子は付き合う前が一番読めない|脈ありの見分け方と告白させる順番

イベントの二次会。テーブルの端に座っていた女性から、いきなりスマホを差し出された。

画面はLINEのトーク履歴だった。毎朝届くおはようのスタンプ。仕事の愚痴に返ってくる長文。休日に撮った写真の共有。全部、彼から。

「これって、脈ありですよね?」

返事に詰まった。うーん、これだけじゃ何とも…

Aさん、28歳。相手はサークルで知り合った同い年の男性で、人懐っこくて、誰にでも笑いかけて、飲み会では自分から幹事を買って出る。絵に描いたような犬系男子だ。

うちのイベントで、この光景は何度も見てきた。犬系の彼を好きになった人ほど、判断ができなくなる。

目次

好意がデフォルト装備だと、サインが消える

猫系の男性が急に毎日連絡をくれたら、それは事件だ。普段やらないことをやっている。だから意味を持つ。

犬系男子の毎日の連絡は、事件じゃない。

彼は好きな人にも、友達にも、後輩にも、同じ温度でLINEを返す。褒めるのも、気遣うのも、軽く肩を叩くのも、全部が標準搭載の機能。あなたに向けられた優しさと、隣の席の女性に向けられた優しさに、差が出ない。

行動を好意のサインとして読むときの基準は、その振る舞いが彼にとってどれだけ高くつくか。コストの低い行動は、何も証明してくれない。誰にでもやる人が誰にでもやる親切は、情報量がゼロなんだよね。

人は繰り返し接触した相手に好感を持ちやすい。単純接触効果と呼ばれるやつ。犬系男子はそれを無自覚に全方位へ撒いている。結果、周囲の女性が軒並み、あれ、私のこと好きなのかも、と思わされる状況が生まれる。悪意は一ミリもない。だからこそ、たちが悪い。

やっかいな性質がもうひとつある。彼らは駆け引きをしない。

好きになると急にそっけなくなる男性がいる。あれは読みやすい。変化があるから。犬系は最初から全開なので、恋に落ちても伸びしろが出ない。すでに100だったものが、100のまま。(じゃあ、どこ見りゃいいのよ…)

うちの立食イベントで、初対面の女性ほぼ全員に飲み物を配って回っていた男性がいた。あとで聞いたら、そのうちのひとりに本気だったらしい。周囲は誰ひとり気づいていない。本人だけが会場の隅でそわそわしていた。

犬系男子の好意は、そうやって自分の優しさに埋もれて見えなくなる。

誰にでもする優しさの中に、答えはない

判定したいなら、優しさの量を数えるのをやめること。見るべきは、彼が何を失う覚悟をしたか。

犬系男子が本命にだけ見せる動きは、種類が多くない。

彼のほうから、日時を指定して、二人きりで誘ってくる。この三点が揃っているかどうか。今度みんなで行こうよ、は判定材料にならない。犬系にとって二人きりの誘いは、断られた瞬間に今の心地よい距離が壊れる賭けになる。関係を失う覚悟がないと打てない一手。高くつくからこそ、意味を持つ。

弱さを見せてくる、というのもある。犬系男子は外で明るい人をやっている。ムードメーカーの役を引き受けて、場を回して、疲れても顔に出さない。その仮面を外して、仕事の行き詰まりとか家族の話とか、格好悪い部分を差し出せる相手は限られてくる。自己開示には返報性が働くと言われるけれど、犬系の場合はそれ以前に、開示そのもののハードルが高い。だから開示された側は、かなりの確率で選ばれている。

他の男性の影に、素直に反応する。嘘がつけない性格ゆえ、隠しきれない。声のトーンがすっと落ちる。話題を強引に変える。やけに食い下がる。ここだけは、めちゃくちゃわかりやすい!(笑)

未来の話に、あなたが勝手に登場する。来月とか、夏とか、来年とか。犬系は計算して未来を口にするタイプじゃないから、出てきた時点でほぼ本音。

去年のバーベキューで、ずっと女性陣の面倒を見ていた男性がいた。皿を配り、火の番をして、荷物を持つ。とんでもなく気が利く。ただ、写真を撮ってあげたのは全員で、その場で連絡先を聞いたのはひとりだけ。翌週、そのひとりだけを二人で誘っていた。

全体への優しさと、個人への一歩。この二つは、まったく別の回路で動いている。

LINEの頻度は、この判定にほとんど使えない。犬系男子はグループのやりとりにも即レスするから。見るなら中身のほう。彼自身の話を、彼のほうから始めているかどうか。

傷つかずに確かめる、三つの検証

読み切れないときに使える手が、いくつかある。駆け引きではなく、反応を取るための検証。

返信を半日だけ遅らせてみる。犬系男子は連絡の途切れに敏感なので、関心があれば何かしら言ってくる。どうしたの、忙しかった?のひとことが来るかどうか。何も来ないなら、あなたは彼の群れの一員であって、それ以上ではないのかもしれない。

一度だけ、誘いを断ってみる。ただし代案を必ず添えること。犬系は拒絶に弱い。理由も代案もない断りを一発もらうと、嫌われたと解釈してそのまま姿を消す。今週は無理だけど再来週なら大丈夫、と言ってあげれば、彼は安心して食いついてくる。その食いつきの強さが答え。

他の男性の話を、雑談の温度で出してみる。合コンに誘われてさ、くらいの軽さでいい。表情が一瞬止まるか、露骨に不機嫌になるか、話題ごとひっくり返そうとするか。感情がそのまま顔に出る人たちなので、ここでだいたい答え合わせが終わる。

どれも一回ずつでいい。連打すると犬系は本気で沈む。

勘違いだったときの引き際を、先に決めておく

Aさんが本当に怖がっていたのは、振られることじゃなかった。

勘違いしていた自分が恥ずかしいだけ。

だったら逃げ道を先に作っておけばいい。告白の形をとらずに好意を渡す言い方がある。〇〇くんといると気が楽、とか、今日会えてよかった、で止めるやつ。これは告白じゃないから、断られようがない。彼の反応だけ見て、静かに引き返せる。

期限も引いておくといい。三か月動きがなければ区切る、くらいの線を自分の中に。

好きなのに告白してこない犬系男子の頭の中

ここからは、確信が持てた人向けの話。

好意はある。態度にも出ている。なのに彼は動かない。理由は三つに絞れる。

今の関係が壊れるのが怖い。犬系男子は関係そのものに価値を置く。一緒にいて楽しい現在がある。告白は、それを丸ごと賭けるギャンブルになってしまう。現状維持のほうが安全だと判断した瞬間、彼は動かなくなる。というより、動けなくなる。

好かれている確証が足りない。犬系は愛情表現の回数で信頼を測っている。あなたからの返しが少ないと、自分の好意が重たいんじゃないかと勝手に不安になる。好き、でも迷惑かも、やっぱり言えない。この輪っかを何周もしている。

恋愛モードのスイッチが、そもそも入っていない。仲良し枠に自分で自分を閉じ込めるパターン。素直で人懐っこい人ほど、友達のまま完結してしまいがち。

自分から言わずに、彼に言わせる順番

順番さえ間違えなければ、犬系男子はちゃんと動く。

まず、安全信号を渡す。好きです、じゃなくていい。今日楽しかった。また会いたい。一緒にいると気が楽。この温度の返しを、地味に積んでいく。彼が欲しがっているのは、断られないという確信。それが溜まるまで、彼は一歩も出ない。

次に、特別扱いを目に見える形にする。彼にだけ最初に報告する。彼にだけ相談を持ちかける。他の人にはやらないことを、ひとつでいいから作る。犬系男子は、あなただけ、という響きに驚くほど弱い。ここで彼の中の順位が入れ替わる。

三番目、期限を持ち込む。来月から仕事が忙しくなる。異動の話が出ている。現実に起きている変化を、さらっと共有しておく。犬系は追い込まれると動く。ただし嘘はやめておいたほうがいい。素直な人ほど、嘘に気づいたときの落ち込みが深いから。

四番目、二人きりで、日常から少し外れた場所へ。グループの延長線上に告白は生まれない。夜。少し遠出。静かな店。犬系男子は場の空気に素直に引っ張られる。ここ、けっこう効くからやってみて!

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