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頭がいいのにモテない男性の正体と、インテリ男子の脈ありサイン

うちのイベントで、彼の周りだけ椅子が二つ空いてた。

京大の院を出て、いまはデータ分析の仕事をしてるKさん、三十一歳。名刺を出した瞬間、女性が三人集まったんだよね。あの食いつき方、今でも覚えてる。

で、二十分後。

彼のテーブルだけ、音が消えてた。グラスの下のコースターがふやけて、端っこがめくれてる。それを指でくるくる丸めながら、彼は誰とも目を合わせてなかった。

帰り道、駅の信号待ちで、彼がぽつりと言ったの。

「僕、何か間違えましたか」

間違えてない。頭はいい。清潔感もある。年収も、まあ、うん。 なのに、あの席から人が引いていった理由だけが、彼には見えてなかった。

Kさんだけの話じゃないんだよね。現場で見てきたけど、高学歴で仕事もできる男性ほど、恋愛の場でだけ、きれいに空回りする。その理由、たぶん本人がいちばん気づけない場所にある。

目次

勉強は減点、恋愛は加点。競技のルールが違う

テストは、間違えなければ点が残るよね。仕事もだいたい同じで、ミスを潰していけば評価は上がる。彼らはそのルールの中で、二十年以上勝ち続けてきた人たち。

恋愛は、逆。 何ひとつミスしなくても、ゼロのまま終わる。

減点されないことを目指した会話って、びっくりするくらい何も残らないの。当たり障りのない質問。無難な相槌。正しい情報。全部きれいで、全部忘れられる。

Kさんの会話、こっそりメモしてたことがあってさ。質問、回答、次の質問。質問、回答、次の質問。

面接じゃん…。

女性側の相槌が減っていくスピード、見事なくらい一定だった。最初の五分は「へえ!」「そうなんですね」。十分過ぎたあたりで「うん」「はい」。十五分で、スマホが出てくる。

彼は最後まで、質問を切らさなかったことを、頑張った証拠だと思ってた。

沈黙が三秒あくと、ウンチクを発射してしまう

これ、めちゃくちゃ多いパターン。

会話が途切れる。空気が止まる。その瞬間、彼らの中で警報が鳴るのね。埋めなきゃ、って。で、手持ちのいちばん強いカードを切る。知識。

ワインの製法。円安の構造。この店の建物の築年数。

情報としては正しいよ。ただ、受け取った側は、話を聞いてもらってる感じがしないの。教わってる感じがする。デートじゃなくて、講義。

沈黙って、事故じゃないんだよね。 三秒黙って、相手の目を見て、ふっと笑う。それだけでいい。あれができる男性、うちのイベントで異様にモテてる。学歴なんか一度も口にしないのに。

デートの最中、頭の中でもう一人の自分が実況してる

これも高学歴男性に特有。

今の返しは弱かった。間が空きすぎた。相手の表情、三度目に曇った。 会話しながら、自分を採点してる。

だから、目の前にいない。

イベントの後半になるほど盛り上がる男性と、後半になるほど静かになる男性がいてね。静かになるほうは、たいてい途中で自己採点を始めてる。落ち込んで黙るんじゃないの。計算してるから黙る。

恋愛は、ある瞬間だけ頭を悪くできる人が勝つ競技。 考えるのをやめて、目の前の人に反応する。それだけが、彼らにはできない。

恋愛はコスパが悪い、はいちばんきれいな逃げ

ここ、たぶん怒られるけど言うね。

打ち上げの二次会で必ず出るの。恋愛はコストに対してリターンが見合わない、って話。時間を取られる。金がかかる。感情が乱される。筋は通ってるし、その場ではウケる。

でもさ。 興味がないなら、土曜の夜に三千円払ってイベントに来ないよね。

コスパという言葉の下に埋まってる本音は、これ。

本気を出して、それでもフラれるのが怖い。

勉強も仕事も、努力すれば結果がついてきた。恋愛だけが、努力量と結果が結びつかない。しかも負けると、能力じゃなくて存在そのものを否定された気になる。だから彼らは全力を出さない。出さなければ、負けたことにならないから。

本気じゃなかっただけ、という最後の逃げ場を、ずっと握りしめてる。

Kさんに、これを言ったことがある。 駅のホーム。電車が入ってくる前の、風が来る数秒。彼はホームドアの向こうをじっと見てた。缶コーヒーを持つ手にだけ、ぐっと力が入って、指の関節が白くなってた。

「……ばれてました?」

うん、全員にばれてる(笑)

スペックは鎧。置いた人から、選ばれていく

高学歴男性が恋愛でつまずく根っこは、頭の良さじゃない。 スペックを外した自分に、選ばれる価値があると信じてないこと。

だから会話が、学歴と職種と年収のまわりをぐるぐる回る。安全地帯だから。 女性は、その安全地帯にまったく興味がない。

恋愛心理でよく言われる自己開示の返報性。片方が弱みを出すと、もう片方も出す。あの連鎖が起きないと、関係は深まらない。彼らは情報を出すけど、自分は出さない。だから何時間話しても、距離がゼロのまま動かないんだよね。

明日から変えられるのは、この三つだけ

情報を返すのをやめて、感想を返す。 先週京都に行ってきた、と言われて、京都の話をしちゃだめ。いいなあ、で、どうだった?でいい。事実じゃなくて、その人の中に起きたことを聞く。

正しさより、温度。 相手が事実を間違えても、訂正しない。あそこで直した瞬間、会話は死ぬ。女性が席を立つ直前に何が起きてるか調べたことがあるんだけど、ダントツ一位が、それ、正確には違って、なの。ほんとにダントツ。

弱いところを先に置く。 完璧な男性って、安全だけど、遠い。仕事で怒られた話でも、道に迷った話でもいい。ひとつ置いた瞬間、相手の肩からすっと力が抜ける。あれ、見てるとわかりやすく空気が変わるから。

じゃあ、そういう男性を好きになっちゃった側は、どうすればいいのか。

彼らの好意は、感情じゃなく資源で出てくる

彼らは、好き、と言わない。 代わりに、渡してくる。

まず、時間。イベント開始の三十分前に来て、あなたの隣を確保してる。予定を聞かれて、その日を空ける。時間は彼らにとって最も希少な資源で、それを割く相手はほんとに限られてる。

つぎに、情報。本のタイトル。記事のURL。店の名前と行き方。ロマンチックさ、ゼロ(笑)。だけどこれ、彼らの中では最大級の愛情表現なの。役に立ちたい、あなたの世界を良くしたい。全部この形でしか出てこない。

あとは、質問。彼らが自分から質問してくるのって、実はかなり珍しいんだよね。基本は自分の知識を守る側だから。あなたの仕事の話を掘ってくるなら、それは興味そのもの。

最上位の脈ありサインは、知らない、の一言

これはガチで見逃さないでほしい。

彼らが人生でいちばん言えない言葉。それが、知らない、わからない。 知性が鎧なんだから、当然だよね。鎧を脱いだら、ただの人になっちゃう。

Mさん、二十八歳の看護師さん。好きになったのは、うちの常連の理系男子。会話はいつも一方通行で、彼女は正直ほとんどついていけてなかった。

ある日、彼女が病棟の話をしたの。夜勤明けの、生々しいやつ。

彼が言った。 「ごめん、それ全然知らない世界だ。もっと聞かせて」

Mさんいわく、その瞬間、指先がすっと冷たくなって、グラスを持ち直したって。

三ヶ月後、二人は付き合ってた。

脈なしのほうも、わりとはっきり出る

情報だけ渡してきて、時間を動かさない人。これ、脈なし寄り。

彼らは親切だから、興味がなくても、聞かれれば答える。いい店も教えてくれる。そこを勘違いすると、半年溶ける(泣)

判定は、あなたの都合に合わせて予定を動かすかどうか。そこだけ見ればいい。 時間は、彼らにとっての通貨。動かした相手が、答え。

もうひとつ。前にあなたが話した内容を覚えてるかどうか。記憶力の高い人たちだから、覚えてないなら、単純に聞いてない。

頭いいね、は効かない

インテリ男子を落としたいとき、頭の良さを褒めるのは、いちばん効かない手。 彼らは中学生の頃からそれを言われ続けてる。褒められ慣れてるどころか、それでしか評価されてこなかった。だから、すごいですね、は耳を素通りする。

刺さるのは、スペックの外側。

さっきのMさんが、彼にこう言ったの。 「〇〇さんって、笑うとき口より先に肩が動くよね」

彼、固まった。グラスに口をつけたまま、二秒くらい止まってたらしい(笑)

誰も見てなかった場所を、見られた。値踏みされない場所で、認識された。 安心する。話しやすい。その声、好き。 この手の言葉のほうが、東大卒すごい、の百倍届く。

褒めるなら、能力じゃなくて選択を褒めて。 この店を選んだこと。その本を勧めてくれたこと。彼らは能力で選ばれ続けてきたから、意思を見てもらった経験が、驚くほどない。

わかったふりをする女性が、いちばん損してる

話についていけないとき、笑ってごまかす人が多いんだけど、あれ、もったいないよ。

わかんない、もう一回。

これを言える女性が、うちのイベントでは断然強い。理由はふたつ。ひとつは彼らが教えたい生き物だから。もうひとつが大きくて、わからないと素直に言われた瞬間、彼らのほうが安心するの。

この場は正しさを競う場所じゃない、と決まるから。 彼らが恋愛で本当に欲しがってるのは、賢さを試されない時間なんだよね。

ついていけない自分がバカに思えて、しんどい。その感覚、すごくわかる。ただ、彼らは一度もあなたを採点してない。採点されてると思い込んでるのは、あなたのほうだけ。彼らは自分の話に夢中なだけだから(笑)

逆に、絶対やっちゃだめなのがこれ。 難しい話やめて、と会話を遮ること。 あの話し方は、彼らにとって人格そのもの。切られると、否定されたと受け取る。

大切にされてるのに、なんか満たされない

付き合ったあとの話も、少しだけ。

記念日は覚えてる。お金も出す。相談すれば的確な解決策が返ってくる。なのに、足りない。あの違和感、わがままじゃないからね。

彼らは、解決を贈り物だと思ってる。 共感してほしい、と言われても、問題解決の依頼として受信しちゃうの。愛がないんじゃない。愛の言語が違うだけ。

伝え方はシンプルで、先に用途を渡せばいい。

「これ、解決しなくていいやつ。うんうんって聞いてて」

これで通じるよ。

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