MENU

LINEで絵文字を使わない心理|男女別の理由と脈なし判定

金曜の夜、居酒屋の端っこの席で、スマホを伏せたり戻したりしている女性がいた。

社会人サークルの交流会。40人ほど集まって、乾杯から一時間。場がちょうどほぐれてきた頃だったと思う。その子だけ、ずっとそわそわしていた。声をかけたら、開口一番でこれ。

「返事は来るんですよ。ただ、絵文字が一個もなくて」

画面を見せてもらった。了解。ありがとう。そっか。短い文字列が縦にずらっと並んでいる。装飾ゼロ。彼女はそれを、興味を持たれていない証拠として読んでいたんだよね。

先に結末を書いておくと、その相手とは三ヶ月後に付き合った。絵文字は最後まで増えなかったらしい(笑)

目次

絵文字がない返信は、もう珍しくもなんともない

イベントで何百回と連絡先交換の場面を見てきて、明確に変わったなと感じるものがある。絵文字の立ち位置ね。

少し前まで、絵文字は親しみの記号だった。今は逆の圧がかかっている。盛るとおじさん構文に見えるかもしれない、という警戒のほうが強い。若い層ほど絵文字から離れて、スタンプ、リアクション機能、wひとつ、感嘆符ひとつで済ませる方向へ流れた。

絵文字がない状態こそが、その人の標準運転。ここを外して温度を測ると、最初の一手から読み違えます。

現場で見ていると、これは性別より年齢と職種に強く紐づいている印象がある。営業職の男性は絵文字を使うし、エンジニアの女性は使わない。恋愛感情の量ではなく、日中どんな文章を打っているかがそのまま夜に持ち越されているだけ、という場面が本当に多いのよ。

面白いのが、絵文字を使わない人同士だと誰も傷つかないという事実。二人とも無装飾なら、そこに意味は発生しません。問題が起きるのは、片方が装飾する側で、もう片方がしない側のときだけ。つまりこれは相手の気持ちの話ではなく、文体の相性がずれているだけの現象なんです。そう捉え直すと、ずいぶん軽くなるはず。

もうひとつ言うと、恋愛の場面だけで判断してもわかりません。相手が友達や家族にどう送っているか、そこまで見て初めてその人の基準線が引ける。イベントで隣に座っている相手が家族に返信するところを、たまたま横目で見てしまうことがある。そこも無装飾なら、答えは出ています。

男性が絵文字を使わない、九つの事情

そもそも習慣とキャラで、そうなっているだけ

いちばん厚い層がこれ。元々使わない。指が慣れていない。選ぶのが面倒。それだけ。

イベントで知り合った30代前半の男性に、理由を直接聞いてみたことがある。返ってきた答えが振るっていた。絵文字の一覧画面まで行くのがだるい、と。恋愛の温度どころか、単なる操作のめんどくささの話だった(笑)

仕事のメール癖がそのまま夜まで残っている人も多い。日中ずっと承知しましたで打っている人間が、二十二時にハートを飛ばせるかというと、無理なのよ。切り替えのスイッチが体に付いていない。

三つ目が、さっき書いた警戒心。汗のマークをひとつ置いただけで痛い人認定されたらどうしよう、と本気で身構えている男性は想像以上にいる。慎重さが素っ気なさに化けている状態。イベント後、二次会の帰り道でこれを打ち明けられたときは、そこまで怖がってたのかとちょっと笑ってしまった。

感情を言葉に変換する作業が、そもそも重い

楽しい。嬉しい。会えてよかった。この手の言葉を自分の口から出すのに、毎回ちょっとした助走がいる人がいます。自己開示への抵抗ね。絵文字は感情のラベルだから、それを貼る行為自体がハードルになる。

誤解が怖い、という声も現場でよく聞いた。笑顔のマークが茶化しに見えないか。汗のマークが呆れに見えないか。そこで数分悩むくらいなら、いっそ何も付けない。この判断、けっこう理屈が通っているんだよね。

疲労も見逃せません。繁忙期の人間の文章は、装飾から順番に削れていきます。最初に絵文字が落ちて、次に語尾が落ちて、最後は了解だけになる。愛情ではなく体力の問題。三月と九月の相談件数が毎年跳ね上がるのは、たぶんこれが理由。

距離を測っている最中、という時間帯

ここからが関係性の層。

まだ砕けていい相手か判断中というケース。初対面から数日は、誰でも様子を見ます。丁寧語のまま、装飾なし。これは警戒ではなく測定。相手の出方を見て、こちらの言葉遣いを決めようとしている。

見落とされがちなのがミラーリング。相手のトーンに合わせているだけ、というパターンです。自分が絵文字を使っていないのに向こうからだけ返ってこないと嘆いている人、正直かなり多い。相談を受けて実際の画面を見せてもらうと、送信側も見事に無装飾だったりする。あ、これ鏡ですねと伝えると、全員ちょっと気まずそうな顔をします(笑)

そして最後、温度が下がったパターン。これは存在する。存在するけれど、九つのうちのひとつでしかない。ここを一番手に持ってきてしまうのが、深読みの正体なんですよ。

ミラーリングの件でひとつ忘れられない話がある。イベントで意気投合した二人が、三週間で連絡が途絶えた。女性側から相談を受けて画面を見たら、双方とも見事な無装飾。お互いが相手に合わせにいって、丁寧な業務連絡みたいなやり取りを延々続けていたわけです。どっちも内心では盛り上がっていたのに、文面だけが冷えていった。あれはもったいなかったなあ…。合わせにいく姿勢が、両側から働くと沈む。この構造、意外と知られていない。

脈なしと判断していい、たった三つの基準

絵文字の有無そのものは、判断材料になりません。使えるのは変化量だけ。

ひとつ目、その人の平常運転からのズレ。ずっと絵文字ゼロだった人がゼロのままなら、そこに情報は乗っていない。逆に、毎回三つ付けていた人がぱたっと止めたら、それは信号です。読むべきは絶対値じゃなくて差分。

ふたつ目、質問が返ってくるかどうか。素っ気ない文面でも、末尾に問いが乗っていれば会話を続ける意思がある。文面がにぎやかでも、質問がゼロで毎回そこで会話が途切れるなら、丁寧に閉じられている可能性が高い。感情の温度より、会話を継続する動作のほうが正直。

三つ目、会う話が前に進むか。日程の候補が出てくるか。店の名前が出るか。この一点が、文面の温度よりはるかに信頼できます。

冒頭の彼女のケース、絵文字はゼロのままだった。ただ毎回質問が返ってきていたし、二回目の食事の日程を向こうから出していた。判定材料は最初からそこにあったんだよね。

温度は、絵文字以外の場所から漏れる

無装飾な人ほど、気持ちは別のところに出ます。

返信の文字数がじわじわ伸びる。これがいちばんわかりやすい。了解の二文字だった人が、ある日いきなり三行書いてきたら、それは絵文字十個ぶんの意味がある。本人は無自覚。

相手しか知らない話を覚えていて、後日それを持ち出してくるのも強いサイン。あの店、結局行けたの?みたいな一行ね。関心がないと、そもそも記憶に残らない。

通話やスタンプへの逃げ道も見ておきたいところ。文字が苦手な人ほど電話に切り替えたがるし、スタンプで感情を担保しようとします。手段が変わっただけで、伝えたいものは同じ場所にある。

去年のバーベキュー企画で会った男性が、まさにこの型だった。LINEは全部三行以内、装飾なし。ところが女性側が寒そうにしていたのを覚えていて、次の月の企画で膝掛けを持ってきた。文字数ゼロの好意。彼女がそれに気づくまで一ヶ月かかったけれど、気づいた瞬間の顔は忘れられません。伝わる速度が遅いだけで、量は少なくなかったんだよね。

逆に、ここで一番やらかしやすいのが追撃です。返信が素っ気ないと感じた側が、確認の一言を送る。どうかした?最近そっけないよね、と。これ、九割方うまくいきません。相手からすれば平常運転なので、いきなり責められた形になる。そこから急に丁寧になって、距離だけが伸びる。イベント後に何度も見てきた崩れ方。

女性が絵文字を使わない心理は、もっと誤解されている

女性の絵文字ゼロは、冷却と直結しません。仕事中も移動中も、人は装飾を削ります。ぐるぐる考えて深読みしたところで、単に会議の合間だっただけ、というのが現場での実感。夜になってから同じ人の文面が急に柔らかくなるのを見ると、ああ日中は戦闘モードだったのねと納得します。

次が、男性側があまり知らないやつ。絵文字を付けると好意があると受け取られてしまうのを避けているケースです。まだ判断中の段階で、必要以上に思わせぶりになりたくない。慎重さから来る無装飾。誠実な人ほどこれをやる。ここを脈なしと読んで引いてしまい、勝手に自滅した男性を何人も見てきました…。

三つ目はミラーリング。男性以上に、女性は相手のテンションに合わせにいきます。こちらが単文で送っておいて向こうにだけ賑やかさを求めるのは、ちょっと虫がよすぎるかもしれない。

四つ目、恋愛モードじゃないときの素の文体。友達や家族とのやり取りが元々あっさりしている人はいます。恋愛用に文体を作らないタイプ。イベントで知り合った20代後半の女性が言っていた一言が残っている。絵文字を盛ると自分じゃない感じがして落ち着かない、と。作った文面で始まった関係を続ける自信がないんです、とも言っていた。誠実じゃんね。

五つ目が、本当に距離を置きたいとき。ただしそのときは、絵文字だけでなく返信の間隔と文字数も同時に落ちます。三つ揃って初めてサインとして機能する。ひとつ動いただけでざわっとするのは、まだ早いんですよ。

送る側にできることは、実はひとつだけ

温度を上げようとして絵文字を増やすのは、順番が逆になりがち。装飾を足しても、相手のテンションは基本的に動きません。

効くのは、相手が答えやすい問いをひとつ置くこと。感想を求める重い問いじゃなくて、選択肢を出すやつ。行くなら和食か、それとも肉か。この形なら、絵文字を使わない人でも一言で返せます。文体を変えずに会話が続く設計にしてあげる、という発想ね。

自由回答を求めると、無装飾な人ほど止まります。最近どう?という問いに、あの人たちは本当に答えられない。何を書けば正解なのか探しているうちに、返信のタイミングを逃す。悪意がないのに既読が伸びるのは、たいていこの型。狭い問いを置くだけで、返信速度が目に見えて変わります。

もうひとつ。相手のペースに寄せすぎないこと。無装飾な人に合わせて自分まで無装飾になると、さっきの沈没パターンに入ります。自分の文体は保っていい。ここで気を遣いすぎると、両側が本音を出さないまま終わる。

イベント後の連絡が続いているペアを見ていると、共通しているのは文面の可愛さじゃない。次の予定が入っているかどうか、それだけ。装飾が豊かなのに二ヶ月会っていないペアより、無装飾で来週会う約束があるペアのほうが、確実に先へ進んでいます。

絵文字は、温度計としては壊れている

サークルを続けてきて確信していることがある。文面の装飾で相手の気持ちを測ろうとしている時間が、いちばんもったいない。

その時間があるなら、次に会う口実をひとつ作ったほうが早い。文字は情報が落ちすぎるんです。表情も、声のトーンも、間も、全部こぼれ落ちて、残るのは記号だけ。記号を何時間睨んでも、そこから何かが増えることはない。

イベントで実際に会うと、これが一瞬でわかります。LINEでは氷みたいだった人が、目の前ではよく笑う。逆に、文面がやたら賑やかだった人が、対面ではまるで目を合わせない。前者は毎回のように起きるし、後者もそこそこ起きる。文面と実物の一致率は、思っているより低いんだよね。だから会う。会えば済む話を、画面の前で何日もかけて解こうとしているだけかもしれない。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次