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恋愛を吹っ切る方法片思いも元カレも忘れられないあなたへ

金曜の夜、居酒屋の端っこの席で、ひとりの女性がグラスの水滴を指でなぞってた。うちのサークルの交流会に来てくれた、りささん。周りはわいわい盛り上がってるのに、彼女の心だけ、どこか遠くに置いてきた感じでさ。あとで話を聞いたら、半年前に別れた元カレを、まだ引きずってるって。忘れたいのに、忘れられない。そんな夜が、ずっと続いてたらしい。

社会人向けのイベントを何年も回してきて、りささんみたいな人を、それこそ数えきれないほど見てきた。みんなに妙な共通点があってびっくりするくらい、真面目。早く立ち直らなきゃって、自分にムチ打ってる人ばっかり。

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忘れようとするほど、なんで頭から離れないの

厄介なのが、会う回数の魔法。顔を合わせる頻度が増えるほど、その人への好意も濃くなっていく。心理学だと単純接触効果なんて呼ばれてる。で、ここでSNSが牙をむくの。相手の投稿を毎晩チェックしてるなら、それ、会ってないのに会い続けてるのと変わらないんだよね。指先ひとつで、自分の未練に薪をくべてるようなもの。

りささんも、まさにこれだった。寝る前に元カレのストーリーを開くのが、もう癖になってたって。見ても苦しいだけなのに、指が勝手に動くの、と苦笑いしてた。夜がいちばん危ない、ってぽつり。

まず、やめることから

連絡先を消す。SNSはミュートかブロック。冷たい人間になる気がして、抵抗を感じる人が多いんだよね。でもこれ、傷が乾くまで塩を塗らない、それだけの話でさ。りささんは思い切って元カレのアカウントをミュートした。最初の三日はそわそわして落ち着かなかったらしい。それが一週間もすると、あれ、今日あんまり考えてなかったかも、って瞬間がやってきたって。

比較も、そっと手放してみる。あの子は幸せそう、私だけ取り残されてる、ってやつね。SNSなんて、他人のいい瞬間だけ切り貼りしたショーケースでしょ。そこに自分の平日を並べて、勝てるわけないじゃん!

気合いじゃなくて、生活を動かす

引き算のあとに、ほんの少しだけ足し算。といっても、無理やり前を向け、なんて言わないよ。

前に進めた人たちに共通してたのは、感情を外に出す作業をしてたこと。ノートに殴り書きでもいい。信頼できる友達に、洗いざらいぶちまけるのもあり。頭でぐるぐる回ってたモヤモヤって、言葉にした途端、ふっと軽くなる感じがある。溜め込むと腐る。出せば、流れていく。

環境をちょっといじるのも効く。うちのイベントに来てくれる人の何割かは、失恋がきっかけだったりする。新しい恋を探しに来なくていいの、ほんとに。ただ、知らない人と他愛ない話で笑ってるうちに、世界って思ってたより広いじゃん!って感覚が戻ってくる。あの人がいた景色から、ピントがゆっくりずれていくんだよね。

じわっと効くのが、小さな達成を積むこと。ジムでからだを動かすのでもいいし、資格の勉強に潜るのもいい。私、ちゃんと前に進めてる、っていう手応えが、削れた自信をこっそり埋めてくれる。ここ、たぶんいちばん奥にある話でさ。誰かに選ばれなかった痛みの正体って、結局、自分の価値までゼロになった気がすること、なんだよね。だからこそ、誰かに選ばれなくても、自分で自分を選び直せるようになると、目の前の色がぱっと変わる。

ここからは、相手のタイプ別に。同じ吹っ切るでも、片思いと元カレじゃ、痛む場所がまるで違うからさ。

片思いを手放したいとき

片思いのつらさって、失恋とはまた別の質感があるよね。付き合ってもいないのに、頭の中だけで関係が完成しちゃってる。会話も、デートも、その先の未来まで、全部ひとりで作り込める。だから終わらせるにも、区切りをつける儀式がない。

うちの交流会の常連だった、たくやさんの話。職場の先輩に二年も片思いしてて、相手には彼氏がいて、脈なしなのは本人がいちばん分かってた。それでも諦めきれなくて、あるとき、思い切って気持ちを伝えたんだって。結果は、きれいさっぱり振られた。でもね、妙にすっきりした顔でこう言ってた。フラれてやっと、次に進む許可を自分に出せた気がします、って。

人の頭って、やり残したことをしつこく覚えてる性質があるらしい。言えなかった、確かめられなかった。その未完了が、心のタブを開きっぱなしにする。答えさえ出れば、望んだ形じゃなくても、タブは静かに閉じてくれる。告白だけが正解、なんて言うつもりはないよ。ただ、可能性はゼロだと自分の中で確定させること。それが、片思いにはよく効いたりする。

元カレ・元カノが忘れられないとき

別れたあとって、不思議と、嫌だった記憶が薄れて、優しかった場面ばっかり残らない?脳の編集機能のいたずらでさ。都合よく美化された総集編が、頭の中でループ再生され続ける。目の前にいた本物のあの人じゃなくて、思い出の中の理想像に恋してる、そんな状態とも言える。

だから、思い出のスイッチを物理で減らすのが手っ取り早い。もらったプレゼント、ふたりで撮った写真、おそろいのマグカップ。目に入るたび心がズキッとするなら、いったん箱に詰めて、見えない場所へ。どうしても捨てられないなら、それでいいの。視界から外すだけで、再生回数はぐっと落ちるから。

交流会で知り合ったあやのさんは、元カレとの写真を消せずに一年も抱えてた。ある日、大掃除のついでに勢いでフォルダごと削除したら、涙はぼろぼろ出たけど、翌朝の空気がやけに軽かったって。あの写真、私のためじゃなくて、過去のためにスマホの容量を食ってただけだったな、と笑ってた(笑)。

叶わない恋から抜け出したいとき

既婚者だったり、住む世界がまるで違ったり。どうやっても実らない恋が、いちばん抜けにくい。理由はシンプルでね。手に入らないものほど、人は欲しくなっちゃうから。

会えない時間、越えられない壁。その障害そのものが、感情を煮立たせる燃料になってる。ドキドキの正体が、愛じゃなくてスリルだった、なんてこともあるんだよね。ここを取り違えたままだと、苦しいのに離れられないループから、なかなか出られない。

叶わない恋の渦中にいる人に、静かに聞いてみてほしいことがある。もしあの人が明日、ふつうに手の届く相手になったとして、それでも同じ熱量で好きでいられる?この問いに詰まったなら、恋してた相手は、人じゃなくて、手に入らないという状況のほうだったのかもしれない。冷たく聞こえるかもだけど、そこに気づいた瞬間、足が軽くなる人を何人も見てきたからさ。

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