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気が利かない男の特徴と本当の理由|責めずに動いてもらう伝え方

グラスが空になっても、彼はスマホをいじってた。

うちのサークルの二次会で、実際にあった光景。常連だった女性が、隣の彼氏にそっと視線を送る。(ねえ、気づいてよ…)。だけど彼、まっったく気づかない。結局、彼女が自分で店員さんを呼んで、二人分のドリンクを頼んで、あのときの少しだけ寂しそうな横顔、今でも忘れられないなあ。

気が利かない男。恋愛でこの壁にぶつかる人、本当に多い。イベントを何年も回してると、女性から届く相談でとくに多いテーマかもしれません。ただね、何百組もの出会いやカップルを間近で見てきて、気づいたことがある。気が利かない彼の中身って、みんながイメージしてるのと、けっこう違うんです。

目次

気が利かない男に共通する、あの独特な空気

まず、どんな瞬間にうわ、この人…ってなるのか。現場で何度も見たパターンを並べてみますね。

言われないと動けない。これが筆頭かな。飲み物が減ってても、荷物が重そうでも、こっちがSOSを出すまで反応ゼロ。しかも本人は、自分が満たされてると相手も同じだと思い込んでる。俺は腹いっぱいだから隣ももう食べ終わったっしょ、みたいな感覚ね。

目の前のことに没頭すると、視界がキュッと狭くなるタイプも多い。ゲームや仕事の話が始まった瞬間、周りが見えなくなるやつ。悪気はゼロ。ただ集中してるだけなんだよね。

労いや感謝の言葉が、するっと出てこないのも特徴。ありがとう、助かった、の一言があるだけで全然ちがうのに、それが言葉にならない。記念日やちょっとした変化への鈍さもね。髪を切ったのに三日間気づかないとか(笑)。ネイル変えても素通り。

逆に、気を利かせたつもりが盛大にズレてる子もいる。ヘトヘトな日にかぎって、元気出せよって激辛ラーメンに連れていかれたり…。善意はある。方向がバグってるだけ。

いちばん厄介なのが、気づいてもフリーズしちゃう子。相手が落ち込んでるのは分かる。でも、どう声をかけたらいいか分からなくて、結局なにもしない。冷たいんじゃなくて、単に手札を持ってないだけなの。

その鈍感さ、じつはわざとじゃない

彼がサボってる、あなたを軽んじてる…そう受け取っちゃう気持ちは痛いほど分かる。でも、当人たちに話を聞き込んでいくと、理由はぜんぜん別の場所にあった。

ひとつは、認知のクセ。人の表情や場の空気を読み取る感度には、もともと個人差がかなりある。対人心理の分野でも、非言語のサインをどれだけ拾えるかは人によってバラつくと言われてます。性別でスパッと分かれるものじゃない。それでも、言葉にされないと察知しにくいタイプは、確かにいる。

育った環境も大きいです。小さい頃から誰かに気を配ってもらう側で育つと、気配りは受け取るものとして体に入ってる。自分が動くものだって感覚が、そもそも育ってない。反対に、家族の誰かがいつも周りに目を向けてる家だと、それが自然と身につくんだよね。この差、地味にデカい。

優先順位のズレ、というのもある。彼にとって大事なことの順番が、あなたと違うだけ。飲み物より会話、細かい気配りより一緒にいる時間そのもの。順位が違えば、目に飛び込んでくるものも変わる。

根っこにあるのはこれ。悪気が、本当にない。冷たさでも無関心でもなく、ただ見えていないだけ。ここを取り違えると、こじれます。この人、私に興味ないのかも…ってひとりで落ち込んでたのに、彼はまったくの無自覚だった、なんてケースを何度も見てきました。

思い出すのが、うちのサークルにいた面倒見のいい男性。設営も片付けも率先してやるし、初参加の人にも気さくに声をかける。なのに、当時の彼女から「あなたって気が利かないよね」と言われて、ガクッと凹んでた。え、俺が…?って。よくよく聞くと、彼、みんなには配れるのに、彼女の細かいサインだけ読み落としてたんです。近すぎて、かえって見えなくなってた。悪気どころか、本人はむしろ尽くしてるつもりだったから、この温度差、切ないでしょ。

愛が足りないのか、性格なのか

とはいえ、鈍感の一言で全部を許していいわけでもないよね。見極めるポイントがあります。

お願いしたことに、ちゃんと応えてくれるか。ここが分岐点。伝えれば動く人は、ただ鈍感なだけ。伝えても面倒くさがる、無視する、逆ギレする…これはちょっと話が変わってくる。

あなたにだけ雑なのか、みんなに対してそうなのか、も大きい。友人にも同僚にも同じように無頓着なら、それはその人の素の質。でも、他の人にはマメなのに、あなたにだけ手を抜くなら…そこは向き合ったほうがいい信号かもしれません。

指摘したときの反応も見ておきたいところ。ごめん、気づかなかった、と受け止めて次に活かそうとするなら、伸びしろは十分。開き直って、そういう性格だから、で終わらせる人とは、この先の景色がちがってきます。

あなたの話を覚えてるかどうかも、地味に効く判断材料。気配りは下手でも、前にポロッと言ったことをちゃんと拾ってるなら、心はこっちを向いてる。半年、一年と見ていくと、鈍感なだけの人か、そもそも大事にする気がない人か、だんだんわかってきますよ。

察してほしいが、彼になぜ届かないのか

女性側からとくによく聞くのが、言わなくても分かってほしい、という願い。すごく分かる。分かるんだけど…鈍感タイプの彼に察してを期待するのは、かなり分の悪い賭けなんです。

こっちの文化と、あっちの文化が違う。そう考えると腑に落ちるかも。察する前提で動く人と、言葉になって初めて認識する人。彼にとっては、口に出されていないもの=そこに存在しないもの、に近い。ひどい話に聞こえるけど、エスパーじゃないんだから、しかたない部分もある(笑)。

言えないモヤモヤを溜め込んで、いつか気づいてくれると待つ。その間に、じわじわ削れていくのは自分のほう(泣)。はぁ…って何度ため息をついても、彼のアンテナには届いてないんだよなあ。

やりがちだけど、逆効果になる反応

ここで多くの人がハマる落とし穴があります。

チクチクした嫌味。普通こうするよね?とか、気が利く人だったらなあ、みたいな遠回しの刺し方。彼には意図が伝わらないうえ、責められてる感だけが残る。最悪の合わせ技。

急に不機嫌になって黙り込むのも、けっこうキツい。彼はなにが起きたのか分からないまま、地雷原にぽつんと立たされた気分になる。(え、なんで怒ってるの…?)ってオロオロするだけで、事態はびくともしない。

とくに避けたいのが、溜めて溜めて限界で爆発するパターン。一気にぶつけても、彼はびっくりするだけ。しかも、なんでもっと早く言ってくれなかったのって逆に思われたりして…理不尽!ってやつね。

責めずに、動いてもらう伝え方

じゃあ、どうするか。現場でうまくいってるカップルに共通してたやり方を紹介します。

コツは、具体的に、肯定形で、その場で軽く。気が利かないね、っていう抽象的なダメ出しは、彼には翻訳不能なんです。そうじゃなくて、グラス空いたら声かけてくれると嬉しいな、って、してほしい行動をピンポイントで手渡す。しないで、より、してほしい。こっちのほうが百倍とどく。

タイミングも侮れない。怒りの真っ最中にぶつけると、彼は防御モードに入るだけ。機嫌のいい、なんでもない時間にサラッと言うほうが、するりと入っていきます。

そして、いちばん効くのが、これ。やってくれたら、ちゃんと嬉しいを返すこと。ありがとう、気づいてくれて嬉しかった、の一言。これがあると、彼の中に、これをやると喜ばれるんだ、って回路ができる。人って、責められて変わるより、喜ばれて伸びる生きものなの。犬の話じゃないよ(笑)、人間の話。

主語を自分にするのも小ワザ。あなたは気が利かない、だと攻撃になる。私はこうしてもらえると嬉しい、だとお願いになる。中身は同じでも、受け取る側の顔つきがまるで変わるから不思議。

具体例をひとつ。別の常連さんの彼氏が、とにかく荷物を持たない人で、彼女は毎回こっそり傷ついてた。ある日、重いんだけど半分だけ持ってくれる?ってストレートに頼んだら、あっさり、いいよって。しかも次からは言わなくても手を出すようになったらしい。彼女いわく、それまで持ってほしいオーラを出してるつもりで、まるで発信できてなかったんだって(笑)。オーラって、意外と電波が弱いからね。

それでも変わらない彼と、どう付き合うか

ここまでやっても、劇的には変わらないこともあります。正直、そういう人もいる。

そのときに効くのが、期待値の調整。全部を彼ひとりに求めない、っていう発想の切り替えね。気配りは不器用でも、一緒にいて安心する、嘘をつかない、約束は守る。そういう別の面に目を向けてみる。足りないピースを、友達や趣味や自分で埋めていく手だってある。

ただし、線引きは要ります。期待値を下げるのと、我慢して自分を殺すのは、まったくの別物だから。彼に合わせてあなたがどんどんすり減っていくなら…それはもう鈍感うんぬんの話じゃない。心が限界を出してるサインです。そこは、自分を優先していい場面だよ。

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