金曜の夜、渋谷の貸切バー。
イベントの受付をしていたら、常連のユカさんが缶ビール片手にこぼした。
「またサバサバしてて楽って言われたんだよね」
笑ってたけど、目が笑ってなかった。
彼女の耳には、恋愛対象外ですって聞こえているんでしょう。
社会人向けのイベントでサバサバした性格の女性は、毎回だいたい2、3人はいる。
男性からの人気は上々。
なのに恋人ができない率が妙に高い!
逆に彼女たちを好きになった男性は、大抵こうこぼす。
「脈があるのか、マジでわからない」
LINEは返ってくる。
二人で飲みにも行ける。
それでも恋愛の匂いがどこにもない、と。
サバサバした性格の女性が恋愛で誤解されやすい理由
冷たいんじゃなくて、感情の出し方を知らないだけ
ユカさんはイベント中、誰とでもフラットに話す。
男性にも女性にも同じテンションでさ。
気を遣わせないし、悪口も言わない。
一緒にいて楽、話しやすい、と初対面の評価はいつも上位。
それが二回目に会うと空気が変わる。
男性側が、胸の跳ねる瞬間を見つけられないの。
後で本人に聞いたら、こう言ってた。
「好きな人の前でも、態度変えるのが恥ずかしくて」
冷たいのとは別物でしょ。
気持ちはちゃんとある。
表に出す練習をしてこなかっただけ。
カウンセリングの世界では、人に頼らず自分で抱えるクセを回避型と呼んだりします。
迷惑をかけたくない、気を遣わせたくない。
その優しさが、外からはサバサバに見える。
彼女はズキッとしてるのに、周りは気づかない。
最初のすれ違いは、いつもここから始まるんだよね。
男友達は多いのに、恋愛対象に入りにくい
正直言って、男友達の数なら会場で一番多いのが彼女たち。
でも告白された回数を聞くと、意外と少ないんです。
話しやすいという評価は、安心とほぼ同じ意味。
その安心が、胸の高鳴りの反対側に置かれてしまう。
男性の側にも事情がある。
弱さが見えない相手には、守りたいスイッチが入りにくいの。
(自分がいなくても平気そうだしなぁ…)
そんな本音を、二次会で何度聞いたことか。
サバサバと言われ続けると、本人もそのキャラを守ろうとする。
周りから貼られたラベル通りに振る舞う、心理学でいうラベリングの働きね。
結局いい人止まりで会を終えて、まぁこんなもんか、と帰り道でため息。
このループ、そばで見ていると切ないんだよ。
サバサバ女子の恋愛傾向、現場で見えた四つのクセ
連絡は用件だけ、でも返信は速い
イベント後のLINE交換で、彼女たちの返事はまず短い。
スタンプなし、絵文字なし、でも既読から返信までが速い。
これを冷たいと受け取る男性、多すぎ(笑)
本人にとっては誠実さの表れなんだけどね。
長々続けるより、聞かれたことに答える方が礼儀だと思ってる。
反対に、用件のない連絡は苦手。
今日なにしてた?が打てない。
打っても消す。
このクセ、脈ありサインにつながってきます。
束縛しない代わりに、裏切りには一発で線を引く
付き合っても行動を詮索しないし、友達との予定に文句も言わない。
そのぶん、嘘や浮気には一回で終了。
やり直しの話し合いを飛ばして、静かに離れていく。
イベントで出会ったカップルで、まさにこれがあった。
彼が他の女性と二人で飲んでいたのが後から判明。
彼女は責めもせず、翌週に「もういいや」だけ。
そんなに怒ってなかったのに、と彼は混乱してたけど…
怒らないのは、許しているのとは違うんだよ。
甘えたくないんじゃなくて、甘え方がわからない
これが最大の壁。
ユカさんに彼氏ができたあと、相談されたことがある。
「重いって思われるのが怖くて、疲れたって言えない」
言えないまま一人で頑張って、限界が来て突然ぷつっと切れる。
彼氏からすれば、まさかの展開。
甘え方って、誰かに甘えさせてもらった記憶から学ぶものらしい。
しっかり者として育った人は、その見本を持っていない。
性格の欠陥じゃなく、ただ未経験の分野。
そう見ると、向き合い方も変わってくるでしょ。
恋愛より仕事と趣味、でも一人が好きなわけじゃない
平日は残業、休日はジムか推し活。
彼氏がいなくても困らない、が口ぐせ。
イベントに来ている時点で、本当は誰かと出会いたいのにね。
この矛盾に、本人が気づいていない。
恋愛に振り回されるのが嫌で、優先順位を下げているだけなんだ。
だから、恋愛を最優先にしてくれない、と嘆く男性とは相性が悪い。
自分の時間を持っている男性の方が、彼女たちとは長く続く。
週末に別々の予定があっても、平気で笑っていられる関係。
それが目指している形。
サバサバした女性の脈ありサイン
用件のないLINEが来たら、それはもう合図
普段は用件しか送らない彼女から、「これ見た?」みたいな雑談LINEが来る。
用件の返事に、今日寒いね、が足されるのも同じ意味。
サバサバ女子にとって、これはかなりの勇気。
彼女の中では、告白の一歩手前くらいの重さなんだわ。
受け取る側は、女友達のノリだと流してしまう。
なんで伝わらないの、と毎回もどかしい。
ケンタくんという参加者がいてね。
気になっていた女性から、深夜に「明日雨だって」だけのLINE。
それ、もう答えじゃん。
彼は、へー、で終わらせた(泣)
一か月後、彼女が別の男性と付き合い始めて、彼は初めて気づいた。
あの時、脈はもう目の前にあったのに。
二人きりを嫌がらない、扱いが雑になる
サバサバした女性は、興味のない相手と二人で会わない。
時間の無駄だと割り切るタイプだから。
二人での食事に応じてくれた時点で、候補には入ってる。
これは強いサイン。
もう一つ、好きな相手にはむしろ雑になる。
イジる回数が増えて、敬語が外れて、肩を軽く叩く。
可愛い反応を期待していると見逃すやつです。
彼女は照れ隠しのつもり。
(好きなんだから、普通に優しくすればいいのに…)
見るたびに、そう思ったわ。
友達だから優しいのか、好きだから優しいのか
見分け方は一つ。
あなたの話を覚えているかどうか。
サバサバ女子は誰にでも優しいけど、興味のない人の話は右から左。
先月なにげなく話した映画のこと。
次に会った時に彼女の方から持ち出してきたら、記憶に残っていたということ。
覚えているのは、意識している証拠と見ていい。
この見分け方を伝えた男性が、次のイベントで試してた。
彼女が「前に言ってた資格、受けたの?」と聞いてきた。
彼はその場で固まってたよ。
三か月後、二人で参加してくれた。
サバサバした女性の落とし方
まず対等な仲間になる、駆け引きはしない
落とし方という言葉はやや乱暴だけど、見てきた順番はある。
最初は仲間。
恋愛の空気を出さず、同じ趣味や仕事の話で横に並ぶ。
会うほど親しみが増す、単純接触と呼ばれる現象が、そのまま作用するタイプ。
駆け引きをされたら、その場で冷める。
既読を遅らせるとか、他の女性の話を出すとか、全部、逆に距離が開く。
話してて楽しい、と素直に伝えた方がよほど届く。
心理学に自己開示の返報性という言葉があります。
自分の弱さを先に見せると、相手も同じくらい打ち明けたくなる動き。
頼られ慣れていない彼女たちに、よく効く。
男性の側から「実は仕事で凹んでてさ」と切り出す。
すると彼女も、しっかり者の仮面をゆるめてくれるの。
褒めるなら中身と、本人が隠している柔らかい部分
見た目を褒められることに、彼女たちは慣れていない。
というより、どう返せばいいか困る。
刺さったのは、本人がしまい込んでいる部分への言葉。
「ほんとは気ぃ遣いだよね」
「この前、後輩の子をさりげなくフォローしてたでしょ」
これを言われたユカさんは、耳まで真っ赤!
本人いわく、見られてたの恥ずかしすぎ、だって。
自分では隠しているつもりの優しさを、見つけてもらう。
それが、この人になら本当の自分を見せてもいいかも、という許可になるんです。
告白は焦らず、でも遠回しにしない
真面目な男性ほど、白黒つけたくて急ぐ。
二回会っただけで告白して、玉砕するパターンは両手じゃ足りない。
サバサバ女子は、恋愛モードに入るまで時間がかかる。
氷が溶けるみたいに、ゆっくり。
ただし遠回しな告白は伝わらない。
もっと仲良くなりたい、では友達としての話に聞こえる。
「付き合いたい」、それだけ。
場所は二人で飲んだ帰り道、駅までの五分で十分。
ケンタくんの失敗のあと、別の参加者は半年かけて仲間になった。
最後は「付き合いたい」で決めて、返事は「遅いよ」だったらしい(笑)
付き合ってからの付き合い方とNG行動
連絡頻度に一喜一憂しない
付き合った途端にLINEが増えると思ったら、大間違い。
彼女たちの連絡は、付き合う前と変わらない。
返信の短さを愛情の薄さと読むと、男性側が疲れる。
今日楽しかった、ありがとう、と送ってくれるなら、それが彼女なりの最大級。
そこを読み取れるかどうかで、長続きするかが分かれる。
デートの行き先や記念日の過ごし方も、決めてくれるのを待つと動かない。
候補を二つ出して選んでもらう方が話が早いし、彼女も楽。
リードしてほしいというより、対等に相談したいだけなのよ。
記念日を忘れても怒らないけど、約束の時間に遅れると静かに減点される。
察してほしいは通じない、言葉にする
ケンカの仕方にもクセがある。
彼女たちはその場で言い切って、翌日には引きずらない。
男性側が不機嫌そうに黙ると、何が不満かわからず本気で困る。
察してよ、がまるで通じない相手なんだよね。
(言ってくれれば直すのに、なんで黙るの?)
実際に彼女たちから、そう聞いたことが三回はある。
不満は短く、その日のうちに。
たったこれだけで、ケンカの回数は面白いほど減るよ。
束縛とヤキモチは疑いとして届く
女友達との飲み会に、誰がいるの?と聞いただけで、彼女の温度は下がる。
サバサバ女子にとって、詮索は疑いと同じ。
信じてもらえていないと感じたら、恋人でいる意味を考え始める。
会場で生まれたカップルが別れた理由の中で、ダントツ。
ヤキモチを可愛いと受け取ってくれる相手じゃないんだ。
不安なら、探るより、寂しかった、と言う方が手っ取り早いよ。
甘えてこないのは、愛情がないからじゃない
最後にこれだけは。
彼女が疲れた顔をしていても、あなたに頼ってこない日がある。
頼らないのは信頼していないからじゃなく、頼り方を知らないだけ。
「手伝おうか」より「これやっとくね」の方が受け取りやすい。
頼まれる前に動くと、彼女は驚いて、少しずつ甘え方を覚えていくよ。

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