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可愛い子の彼氏がかっこよくない理由と本音|選ばれる男の共通点

受付で毎回、男性陣の視線が一斉に動く子がいました。 ミナさん、うちのサークルを半年手伝ってくれていて、笑うと会場の温度が一度上がる子。 そんな彼女の彼氏を、私は去年の秋に初めて見たんだよね。

イベント終わり、駅前まで迎えに来ていた彼。 身長は普通、顔も普通、服はネイビーのシンプルなジャケット。 男性参加者の輪が一瞬ざわっとして、すぐ静かになったのを覚えてます。
え、あの人なの……?恥ずかしい話、私も一瞬固まりました。 頭に浮かんだ言葉は、周りの男性陣と同じ。
なんであの子があの人と?

目次

可愛い子の彼氏ほど、なぜかフツメンが多い

顔で寄ってくる男に、彼女たちは疲れている

立食イベントで視線を集める子の周りには、開始十分で人だかりができます。 集まってくるのは、顔に自信がある男性が中心。 声が大きくて、名刺代わりに年収を言う人もいる(笑) ミナさんはそれを、笑顔でさばいていました。 ただ、控室に戻った瞬間の顔は別人。
「あの人たち、私の話ひとつも聞いてなかったよ」
こぼれ落ちたその一言が、この現象の答えの半分です。

可愛い子は、顔で言い寄られる経験を十代から山ほど積んでいる。 顔を褒められても、もう心が動かないんだよね。 むしろ顔しか見ていない人への警戒心の方が強い。 顔に自信がある人ほど、話を自分に戻す癖が強いのも事実。 だから顔で勝負しない男性の言葉の方が、まっすぐ届くわけ。

別の子、ユイさんの言葉も忘れられません。 顔がいい人と話していると、自分まで採点されている気がすると言うんです。 可愛い同士で並ぶと、どっちが上かを周りが勝手に比べ始める。 その視線から、彼女は早く逃げたがっていました。

選ばれていたのは、彼女を狙わなかった男

彼氏のケンタさんとミナさんの出会いも、実はうちの街コン。 あの日のケンタさんが何をしていたか、スタッフだった私はしっかり見ていました。 壁際で一人きりだった別の女性に声をかけて、飲み物を取りに行っていた。 ミナさんの人だかりには、近づきもしなかった。 それを彼女はずっと目で追っていたらしい。

あの人、誰にでも同じ顔で話すんだ。
帰り際、まさか彼女の方から連絡先を聞くとは。 翌日その報告を受けて、私はひっくり返りました!

狙っていない男が選ばれる。 運営していると毎月のように見る逆転劇です。 安心して隣にいられるか、浮気の心配をせずに済むか、対等に扱ってくれるか。 彼女たちが数えている点数は、そういう項目ばかり。 それから、主導権。 振り回されるより、自分のペースで恋愛したい子は多い。 イケメンは黙っていても選択肢が来るから、どうしても待たせる側に回る。 待たせない男は、それだけで加点されちゃう。 尽くされるより、隣で普通に笑っていてほしい子の方が多かった。

成立したカップルを振り返っても、男性側がイケメン枠なのは十組に一組ほど。 名前を覚えてくれた人、飲み物の減りに気づいた人。 そんな地味な男性が、最後に連絡先を交換している。 いわゆる美女と野獣カップルは、うちの会場では珍しくもない光景です。

イケメンと付き合った失敗が、目を変える

数えきれないほど聞いた話も、書いておきます。 イケメンと付き合って、消耗したことがある。 待ち合わせのたびに、周りの女性の視線が気になる。 彼のスマホが光るたび、胸がぐさっとする。 デート中、彼はカフェの窓に映る自分ばかり見ていた。 ミナさんは笑い話にしていたけど、目は笑ってなかったなぁ。

主導権を握れない恋愛に疲れた頃、隣にいた普通の彼の優しさが、やけに沁みる。 この順番を経験した子は、次の恋愛で顔の優先順位を静かに下げます。 妥協じゃなくて、学習。 そう呼ぶ方がしっくりくる。

心理学で見ると、釣り合いは顔だけで決まらない

マッチング仮説と、顔以外の持ち点

白状すると、運営を始めた頃の私は、席替えの時に顔で並べていました。 イケメンの隣に可愛い子。 これで盛り上がるはず、と信じて。 結果、成立率は上がらなかった(泣) 釣り合いを顔で測っていたのは、参加者じゃなく私の方だったわ。

恋愛心理にはマッチング仮説と呼ばれる考え方があります。 人は自分と魅力の総量が近い相手を選びやすい、というもの。 ここで言う魅力は顔の点数だけじゃありません。 収入や将来性、聞く力、ユーモア、生活力、誠実さ。 全部ひっくるめた持ち点で釣り合いを取っている。 顔だけ見て釣り合ってないと言う友達は、採点表の一行しか読んでいないってこと。 ケンタさんはミナさんの愚痴を、四十分黙って聞ける人です。 イケメンを十人集めても、なかなか出てこない持ち点でした。

付け加えるなら、顔の持ち点は年齢と一緒に縮んでいきます。 三十代、四十代と進むほど、聞く力や生活力の点数が前に出てくる。 可愛い子ほど、その先を早めに見ているのかもしれません。

期待値が低いほど、優しさの加点が大きい

ゲイン・ロス効果という考え方も、この現象とよく合います。 最初の印象が低い人からの好意は、同じ好意でも大きく感じられやすい。 期待していなかった分、優しさが丸ごと加点になる。 (あれ、この人こんなに気が利くんだ) そのささやかな驚きが、恋の入り口になる。

会う回数が増えるほど好感が上がる、単純接触効果も重なります。 常連の男性で、初回は普通だった人が三回目に「いい顔してるな」に変わっている。 イベントで見ていると、その変化はふわっと訪れます。 本人は何も変わっていないのに、見る側の目が変わっている。 好意が顔を、少しずつ好みに寄せていく。 運営席から繰り返し目撃した、派手さはないけど確かな変化。 可愛い子の彼氏は、出会った頃より今の方がかっこよく見えていたりします。

彼氏がかっこよくないけど好き、と悩む女性へ

もったいないの正体は、他人の採点表

ミナさんが何より苦しんでいたのは、彼のことじゃなかった。 友達の言葉です。 「ミナならもっといい人いるでしょ」 善意で言われるから、余計に刺さるんだよなぁ。 自分の幸せを、他人の点数で採点し直してしまう。 気づけば、彼と笑った時間より友達の顔色を数えている。

これ、恋愛の悩みというより承認の悩みじゃない? 彼氏のスペックが自分の価値を決める、という前提。 それを一度、机の上に出して眺めてみてほしい。 誰が決めたルールだっけ、って。 友達は、彼と一度も食事をしていないのに星をつけている。 食べてない料理のレビューなんて、参考にしなくていいし。

不安が押し寄せる瞬間は、だいたい決まっている

写真を撮るとき。 二人で並んだ画面を見て、周りにどう見えるかを先に考えてしまう。 友達の彼氏がイケメンだった日。 四人で食事した帰り道、なぜか自分が小さくなっている。 イケメンに言い寄られて、心が揺れた瞬間。

ミナさんは三つ目で、かなり揺れました。 別の街コンで、雑誌に出てきそうな男性に食事に誘われたらしくて。 (行かないけど、行ったらどうなるんだろ) その夜、自分で気づいたそうです。 揺れたのは彼への不満じゃなく、まだ選ばれる側でいたい欲だった、と。 そこまで分解できたら、もう大丈夫。 不安は消えなくていい。 出どころさえ見えていれば、彼にぶつけずに済むから。 ミナさんは不安をスマホのメモに書いて、翌日読み返していました。 半分くらいは他人の目の話だったと、笑っていましたよ。

別れて後悔した人も、いる

もう一人、リナさんの話をさせてください。 彼女は友達の声に押されて、三年付き合った顔の平凡な彼と別れました。 その後、イケメンと二人ほど付き合った。 結局、どちらも半年もたなかったんだって。 「前の彼の、聞いてくれる感じが忘れられない」 イベントの二次会で、泣きながら打ち明けてくれました。

顔で選ばなかった人が全員幸せになる、なんて言うつもりはない。 触れられるのが嫌なら、それは別の話。 好きなのに顔だけが引っかかるなら、引っかかっているのは他人の目です。

幸せだと言い切っていい

ミナさんは今も、ケンタさんと一緒にいます。 友達に紹介したら、意外と好評だったとか。 話しやすいね、ミナのこと大事にしてそう。 そう言われて肩の荷が下りたと、あとで彼女がそう話していました。

彼女が挙げた幸せは、拍子抜けするほど日常的なことでした。 帰りに牛乳を買ってきてくれる。 体調が悪い日は、何も聞かずにお粥。 そんな毎日を、他人の一言で手放さなくてよかったって。 彼女は自分の恋愛に、自分で丸をつけた。 誰の許可もいらなかった。 検索してまで確かめたくなる気持ちは、それだけ彼を大事に思っている証拠でしょ?

イケメンじゃない男性が、可愛い子に選ばれるまで

タカシさんが一年で変えたこと

タカシさん、三十一歳。 初参加のときは、正直言って印象に残らない人でした。 一年後、うちで一番人気だった女性と付き合い始めて、スタッフ全員が目を丸くした。 何を変えたのか、本人から聞いた話をそのまま書きます。

まず眉と髪。 美容室で眉を整えてもらい、月一で通う店を決めた。 爪を切り、靴を磨き、香水はやめて洗剤の匂いだけ。 服は高いものを買わず、サイズが合うものだけに絞った。 背筋を伸ばして、声を半音下げる。 落ち着いて見えると女性参加者に言われたのが、嬉しかったみたい。 顔立ちは変わらないのに、清潔感だけで会話の入り口が広がった、と本人。

次に、聞く側に回った。 自分の話は三割、相手の話が七割。 質問で会話を転がして、相手が話し終わるまで待つ。 これができる男性、イベントでマジで少ないんですよ。 ちなみに、聞く側に回ろうとして失敗する人も、うちには結構いる。 質問を連発して、相手の答えを深掘りしない。 それは会話じゃなくて面接。 彼女が話し始めたら、次の質問を手放すのがコツです。

返信の仕方も変わりました。 すぐ返さなきゃと焦らず、翌朝に一通、中身のあるメッセージを送る。 追いかけないのに、ちゃんと覚えている。 その距離感が、余裕として伝わっていました。

可愛いを連呼しない、という礼儀

可愛いと言われ慣れている子に、初対面で顔を褒めても響きません。 その他大勢の列に並ぶだけ。 奢ったことを口に出す人、二人きりを急ぐ人も、同じ列の後ろに回されます。 タカシさんが褒めたのは、彼女の話の中身でした。 「その仕事の選び方、面白いね」 顔じゃなく中身を見る人だと伝わった瞬間、彼女の目の色が変わったのを見ています。

彼女たちは、顔以外を見てくれる人を探している。 そこに気づけるかどうかで、同じフツメンでも結果が分かれます。 あとは、下手に出すぎないこと。 選ばれる男性は、彼女を特別扱いしない。 対等に扱われる心地よさを、彼女たちはよく知っているから。

付き合った後にやってくる劣等感

タカシさんの本当の悩みは、付き合ってから始まりました。 街を歩くと、彼女だけに視線が集まる。
(俺、隣にいていいのかな)
そんな独り言を、飲みの席で聞きました。 釣り合わない不安を彼女にぶつけると、関係は確実にきしみます。

彼がやったのは、不安を彼女ではなく自分の行動で埋めること。 仕事に打ち込み、彼女の話を聞き続け、他の女性と比べる言葉を口にしない。 彼女が他の男性に見られても、平気な顔で隣を歩く。 その平気な顔が、彼女には安心そのものだったそうです。 劣等感を口にされるたび、彼女は自分の選択を疑わされる。 それが重かった、と彼女の側からも聞いたことがあります。 外から見た釣り合いと、中で感じている釣り合いは、別のものさしなんですよね。

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