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恋愛の飽き性の治し方|付き合うと冷める原因と蛙化現象との違い

秋のボードゲーム会が終わった夜、二次会の居酒屋でのこと。

向かいに座った29歳のMさん。

「また3か月で冷めちゃいました。私、人として何か欠けてるんですかね」

口元は笑ってた。でも、目がぜんぜん笑ってない。

うわ、これ軽く返しちゃダメなやつだ

頭ではわかってたのに、あの時の私が返せたのは、次いこ次、のひと言だけ。はぁ…情けない。

社会人向けのイベントサークルで付き合った人も、数か月で別れた人も、結婚の報告をくれた人もいる。その全部を、わりと近い距離で見てきました。

見続けるうちに、気づいたことがある。

目次

恋愛の飽き性は治る?現場で見てきた答え

飽きっぽさは性格ではなく、毎回なぞっている手順

ちゃんと治る。そう言い切っていい。

ただ、性格をまるごと入れ替える話じゃないんだよね。飽き性を自称する人の過去の恋を並べて聞くと、毎回ほぼ同じ手順をなぞってるのがわかる。

出会って2週間で毎晩の電話が始まり、1か月で交際スタート。2か月目に相手のLINEが面倒になって、3か月でお別れ。

判で押したみたいに同じ!

性格を変えるには何年もかかる。手順なら、今日から1か所だけずらせるでしょ。出発点はここ。

恋の高揚が静まるのは、誰の脳でも起きること

付き合いたての胸の高鳴りは、脳の報酬系が活発に働いている時期の産物。この状態は長く続かず、時間とともに落ち着いていくことがわかっています。数か月の人もいれば、数年の人もいる。

どんなに相性のいい二人でも、あの高揚は必ず静まるんだよ。

飽き性の人だけが特別に冷たいわけじゃない。静まったあとの状態を、終わりの合図だと読み違えてしまう。ズレはそこにある。

心理学には、愛情を情熱と親密さ、関わり続ける意思の三つで捉える考え方がある。情熱は立ち上がりが早く、しぼむのも早い。親密さは時間をかけてゆっくり育つ。飽き性の人は、情熱の目盛りだけを見て恋の生死を判定しちゃう。

BBQの火起こしに似てるなあ、といつも思う。

着火剤は派手に燃えて、数分で消える。炭に火が移るのはそのあとで、見た目はずいぶん地味。着火剤が尽きたのを見て、火が消えたと帰り支度を始める人が毎年いるのよ(笑)。

炭はこれからなのに!

熱しやすく冷めやすい人が、イベント現場で見せる共通点

初参加で一人に一直線の人ほど、2か月後に相談に来る

32歳のTさんは、初参加のBBQで一人の女性にまっすぐ向かっていった。

乾杯から解散まで彼女の隣を離れず、その日のうちに次の約束まで取りつける早業。3週間後には、付き合いましたの報告が届いた。行動力、すごくない?

で、2か月後。

「なんか違いました」

突然のひと言に、飲んでた麦茶を吹きそうになったわ。お祝いのメッセージを送ったばかりだったのに(泣)。

Tさんに限った話じゃなくてさ。この流れ、マジで多い。

出会った当日に一人へ絞って距離を詰めた人ほど、数か月後に冷めた話を持ってくる。グループで3回4回と顔を合わせ、それから二人で会い始めた組は、続き方がまるで違う。私が見てきた範囲の話だけど、この差はかなりはっきり出るよ。

理由のひとつは、場の熱気。

イベントの最中は、お酒と初対面の緊張と非日常で、全員の心拍数が上がりっぱなし。その高ぶりを、隣にいた人への好意だと取り違える現象が、心理学では知られています。翌週、平日のカフェで会ったら別人に見えた…なんて報告も届く。

出会って1週間で、運命と言い出す

熱しやすく冷めやすい人には、口ぐせがある。こんなに気が合う人は初めて、運命かも、が出会って1週間で飛び出すんだわ。

相手のSNSは3年前まで遡り済み。友達への報告も早い。恋の序盤の全部が、倍速再生。

冷めるときの理由は、驚くほど小さい。箸の持ち方、店員さんへの口調、LINEの絵文字。理想の人だと持ち上げた分だけ、小さな段差でつまずく。

恋の初期に相手を実物以上に美しく見てしまうのは、人間の標準装備みたいなもの。熱しやすい人は、その補正が人より強くかかる。

恋の燃料を、最初の1か月で使い切ってしまう

熱しやすい人の序盤は、とにかく濃すぎ。毎晩2時間の電話、おはようからおやすみまでのLINE、週3のデート。

買ったばかりのスマホで初日から動画を流しっぱなしにして、夕方には電池切れ。あれと同じことが起きる。

生い立ちも趣味も家族の話も、1か月で語り尽くす。迎えた2か月目、話すことがない。沈黙が気まずい。

(あれ、この人といてもつまらないかも)

相手がつまらない人に変わったわけじゃないのに…。

知る速度を上げすぎて、知らない部分という楽しみを先に食べ尽くしちゃった、という話。

付き合うと冷める理由は4種類。飽き性と蛙化現象の違い

付き合った途端に冷めた、と話す人を何人も見てきた。聞けば聞くほど、中身がまるで違う。全部を飽き性でくくると、治し方まで間違えちゃうよ。

刺激が減ると冷める、飽き性タイプ

新品のスニーカーは、箱から出した日がいちばん輝いて見える。履きならす前に、次の箱を開けたくなる人っているじゃん?

このタイプは、相手を嫌いになったわけじゃないんだ。嫌悪感はゼロで、ただ退屈。別れたあとも元恋人と普通に友達でいられる人が多いのも、飽き性タイプならでは。

好意を返された瞬間に引いてしまう、蛙化現象タイプ

蛙化現象は、片思いの相手から好意を返された途端に起きる。その人に嫌悪感を抱いてしまう現象のこと。グリム童話のかえるの王さまにちなんで、心理学の論文で名付けられた言葉なんだよね。最近は、相手の些細な仕草で冷める意味でも使われてるね。

26歳のKさんは、半年追いかけた男性から告白された。その帰り道、胸がザワザワして眠れなかったそう。

「うれしいはずなのに、気持ち悪いって思っちゃって」

ずっと欲しかった服を試着室で着た瞬間、鏡の中の自分ごと嫌になる。あの感覚に近い。

背景には自己評価の低さがあると言われていてさ。こんな自分を選ぶなんて、この人は見る目がない。無意識にそう判定して、相手の価値まで下げてしまうんだ。

飽きとは別物でしょ。退屈じゃなくて、拒否反応だから。

距離が縮まると逃げたくなる、回避型タイプ

玄関で靴は脱ぐのに、リビングには上がらない人。

半同棲や結婚の話が出た途端、仕事を理由に会う回数を減らす。本人は冷めたと説明するけど、よく聞くと、冷めるタイミングが毎回同じ。関係が一段深まる、その直前。

愛着理論でいう回避型の傾向で、親密さが増すほど息苦しさを覚える。幼い頃の養育者との関係が背景にあるとされています。大人になってから、安定した関係の中で和らいでいく人もいるよ。

片思いの高揚そのものが目的の、恋に恋するタイプ

予告編がいちばん面白い映画って、あるよねぇ。

イベントに来るたび別の人に片思いしていて、その話をしてるときが誰より楽しそうな人。両思いになった時点で物語が完結して、続きを観る気が失せる。

好きだったのは相手じゃない。追いかけてる最中の、自分の胸の高鳴りだった。そんなオチ。

恋愛の飽き性を治す5つの方法

冷めたと感じた日から30日、別れ話をしない

冷めた、と感じたその日、カレンダーに印をつける。そこから30日は結論を出さない。やることはこれだけ。

感情は、寝不足や仕事の詰まり具合でも簡単に沈むからさ。

Mさんはこれを試した3週目、相手から転職の悩みを打ち明けられたんだって。真剣に聞いてるうちに、思い出したみたい。この人の不器用な誠実さが好きだったんだ、と。30日後、印は消したらしい。

30日たっても同じ気持ちなら、気まぐれの線は消える。そこで初めて考えればいいよ。

付き合う前の助走を、わざと長くとる

冷めを防ぐより、熱しすぎを抑えるほうが効く。意外と誰も言わないんだけどさ。

昼と夜、二人きりとグループ、元気な日と疲れた日。違う場面で最低5回は会ってから付き合う。毎晩の長電話は、最初からやらない。知りたい気持ちを、あえて小出しにする。

じれったいよ?でもそのじれったさが、2か月目以降の燃料として残るから。

好きの物差しを、ときめき以外にも持つ

沈黙が苦にならない。弱音を吐ける。相手の昇進を素直に喜べる。

これも全部、好きの一種。

ときめきの目盛りしか持ってない人は、親密さが育ってきたことを見落とす。Tさんは物差しを増やしてから、穏やかな週末を退屈と呼ばなくなった。今は安心って呼んでる。

二人で、初めての体験を月に1回入れる

降りたことのない駅で降りる。早朝の市場で朝ごはん。陶芸体験で、お互いの下手さに笑う。

目新しい活動を一緒にしたカップルは、関係への満足度が上がった。そんな心理学の実験があります。新しもの好きの出番でしょ。飽き性の人が企画係を引き受けると、相手にも喜ばれるしね。

現場で話を聞き続けて、気づいたことがひとつ。

冷めたと話す人は、相手に飽きたんじゃない。その人の前で同じ自分を繰り返すことに、飽きてる。

自分が新しい場所に立てば、隣にいる人の見え方も変わる。恋愛の外に熱中できるものを持ってる人ほど恋が長持ちしてるのは、きっとそのせい。

冷めた瞬間を、スマホのメモに残す

書くのは日付と、直前に何があったか。2行で足りる。

Tさんは、過去3人分を思い出して書き出した。すると、相手が将来の話を始めた直後に、毎回潮が引くみたいに気持ちが離れてた。まさかの共通点!

飽き性だと信じ込んでたのに、実際は回避型の反応だったわけ。

原因が違えば、やることも変わる。彼は次の恋で、将来の話が出ても逃げないと決めた。本当はちょっと怖い、と口に出すことにしたそう。

今の恋人に冷めかけているとき、別れる前に確かめること

マンネリと本当の冷めを見分ける3つの目安

ひとつめは、相手が熱を出したと聞いた瞬間の反応。心配が先に来るなら、関心はまだ残ってる証拠。面倒が先なら黄色信号だね。

ふたつめは、会ったあとの体感。会う前は億劫でも、帰り道に気持ちが軽くなっていれば大丈夫。消耗して帰る日が続くなら、話は別。

最後に、相手の尊敬できる点を挙げてみる。すぐ出てくるなら、消えたのは着火剤だけ。炭は生きてるよ。30日の保留と、初めての体験から試せばいい。

飽きではなく、離れたほうがいいサイン

触れられることへの嫌悪感が何週間も続く。相手を見下す言葉が、自分の口から増えた。相手の前で、ずっと別人を演じてる。

ここまで来ると、刺激不足の話とは違う。努力で元に戻そうとすると、お互いが削れていく。

相手からの束縛や暴言で気持ちが離れたのなら、飽き性とは無関係。自分を責める材料にしないでね。

正直言って、別れが正解の恋もある。続けることだけが成功じゃないし。

飽き性のまま、長く続く恋をしている人たち

飽き性は結婚に向かないのか

向かない、なんてことはない。

飽き性を自認しながら結婚した人たちを思い浮かべると、似たところが見えてくる。相手が、自分の世界を持ってる。仕事、趣味、友人関係。会うたびに少し違う話を持ち帰ってくる人。

知り尽くせない相手には、飽きようがないじゃんね。

結婚後も月1回の初めて体験を続けてる夫婦は、少しずつ仲が深まっていく。派手さはないけど、見ていて羨ましくなるんだよなぁ。

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